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सरस्वती 僕と〇〇〇のターラ  作者: ARATA
一と言って二とない
3/60

第三話 僕は無実です

こんばんは。

空が黒いですね。

白は200色あるらしいですが、

黒は300色あるらしいですね。

本当かどうかは、わかりません。


本編へどうぞ。




「そこの君、こんなところで一体何を………」


よく見てみると、お巡りさんは、札束が、顔になっている。人によって、価値が違うのだろう。

男の子は、自分にはやましいことはないと訴えたかった。潔白であることを証明したかった。


「僕は、無実です!」


口から出た真実。それに変わりないのだが、いきなりそんなことを言われてみてはどうだろうか?怪しいことこの上ないのだ。


「それは知っているんだが………君、何歳だ?」


「12歳です!無実です!」


男の子は、自分が何かをしでかしたと勘違いしていた。最悪の場合、違法行為を行ってしまったのではないかと、考えていた。間違ってはいない。しかし、それは間違いとも捉えられる。


「いやー、それにしても珍しいな。ゼロの子供がこの年齢になって、いるとはね。君、ついてきなさい。」


「さては、僕を逮捕するんですね!僕は無実ですよ!」


「違う。違う。学校だよ。もう学生だろう?学校に君を連れていくんだ。」


大人というものは、自由だ。子供というものは、不自由だ。男の子は、いつもそう思った。大人は、自分で好きなものや、欲しいものが買えるのに、子供は買えないのだ。深い理由があるとも知らずに、大人がどれだけ苦労しているかも知らずに、そんなことを考えていた。

お巡りさんは、札束なのに、僕は、一文無しだ。小っ恥ずかしいったりゃありゃしない。そんな自分を親切にしてくれるお巡りさんに時折感謝をした。


「着いたなあ。N大学だ。私はここまでだ。健闘を祈るよ。」


「え?ちょっと待ってくださいよ!」


「なにかね?私も、生憎別件に追われていてね。すまないね。」


 お巡りさんは、そう言い残すと、去ってしまった。


「行った金?」


「あ!隠れてたな!ターラ説明してよ。僕中学校も行ったことないのに大学なんて行けないよ。」


「中学校?知らない金。ここにあるのは大学だけ金。」


「じゃあさ、僕帰るよ。最初は少し興味もあったんだ。だけどさ、無一文に、僕ときたら低身長で大学生デビューをしなくちゃならないんだ。僕の中で大学生というものは煌びやかなものなんだ。ゼロ円で顔が無い僕に、何ができるんだっていうんだい。帰らせてもらうよ。」


「大学生になったらお金を稼げる金。」


「え?ほんと!僕行くよ。」


 男の子は、ターラと大学の門をくぐった。


「さあ、どんな生活が待っているかな!」

次回までどうぞよしなに!

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