第十九話 メートルヌードル
仕事も勉強も大事ですけど、息抜きも大事ですよね。
では、本編へどうぞ!
「さてと、キングドナルド味食べようかな。」
まずは、お湯を入れる………ではなく、鍋に入れるのだ。鍋に入れることでより美味しくなるのだ。そこに、具材を追加していく、ネギや卵、今回は味変のため、チーズを投入する。ゼロイチは、風呂の支度を三分の間にしようとしたが、今日は温泉に行くのだ。その必要はなかった。
三分経ったので、鍋から、どんぶりを移す。
そしてトッピングを入れていく。見た目は本格的なラーメンそのものである。ゼロイチは三百円のプチ贅沢を、千円もしくは八百円のラーメンへと昇華させたいのだ。
まず、一口食べてみた。
「ハンバーガーの味がする!」
どんな味なのだろうか。気になるところである。しばらく、食べ進めると、麺がなくなり、スープだけになってしまった。スープは塩分が多い。個性的な味なら尚更であろう。しかし、先程チーズを用意したことをお忘れではないだろうか。
ゼロイチはスープにチーズ、また、お米を加え、リゾットを作った。これで、任務完了である。
まずは、一口食べてみる。
「おいしい!」
これが、美味なのだ。スープのほどよい温かさ、チーズとお米の絡み具合、そして、元々のキングドナルド味、それぞれの相乗効果により、何倍にも美味しくなるのだ。ゼロイチの箸は止まらなかった。
「何してる金。」
「あ、ターラ。どうしたの?」
「食べたい金。」
ターラは、メートルヌードルをもらえないかと、口を大きく開けている。
「ん?欲しいの?」
「もちろん金。」
「食べなよ。」
ゼロイチは、残りをターラにあげた。少し、食べたい気持ちもあったが、ターラが可哀想だったため、あげざるをえなかった。
「ターラ聞いてよ。僕もうお金ないんだ。残額は三百円。財布は買ったけど、お金はほぼない。明日のご飯どうしようね。」
「稼げばいい金。それほど、大きなきっかけを作らなくても、考え方を変える金。そうしたら、行き止まり、行き詰まるまえに、人生の軌道は変わる金。そこから見える景色は、全く違う景色金。」
「そ、そうだよね。僕、頑張るよ。ありがとう。ターラ。」
「どういたしまして金。」
ターラは、嬉しそうな表情をする。しばらくすると、ガラシャが帰ってきた。
カップラーメンが食べたくなりますね。
次回までどうぞよしなに!




