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सरस्वती 僕と〇〇〇のターラ  作者: ARATA
一と言って二とない
13/60

第十三話 ストレンジャー

バナナおいしいですよね。私は朝食はシリアル派ですけどね。



では、本編へどうぞ!




「新聞でし」


「え?誰ですか?」


ワニに乗った女の子が、新聞紙を抱えている。ワニのような色のジャケット、おそらくMA-1と思わしき服と、黒いマスク、赤紙、ピンクに近いが、髪と同じ色の目をしており、頭部からは黒い牛のような、もしくは龍のような角が生えている。足には黒いブーツを履いており、そこからスパッツが伸びている。胴体はというと、白いパーカーに、青色の短いスカートだ。


「これは、サービスでし。」


「え、なんだろう。」


 そういうと彼女は、ゼロイチに握手をしてきた。五回ほど、縦に振り、最後の一回は大振りだった。優しく握っているなあと思われたが、手を放さないのだ。


「なんではなさないの?」


「あったかいでし。」


「名前は?」


千城(ちしろ)チシ。」


「ちし?」


「そうでし。」


「次の仕事行くでし。」


「ああ、ちょっと待って手放してよ!」


「行くでし。」


 あれ、この方向は…ゼロイチは、チシがどこへ行くか察しがついた。


「着いたでし。バイバイ。」


 ちしは手を振っている。


「あ、うん。じゃあね。また来る?」


 ちしは、首だけ縦に動かした。


「んめえな。これ。」


 この声は・・・


「ジンゴールさん!」


「ん?誰だい?お、兄ちゃんか。あたしゃ、今バナナ食ってるから待ってろよ。知ってるか、兄ちゃん。バナナは糖質の吸収が早く、朝食や運動時に適している。豊富な食物繊維により消化を助けるんだ。それに、腹持ちがいい。あと、低カロリーだから、ダイエットに適してんだよ。免疫力も高めだしなあ。あたしたち鳶にとってはマジでありがたい話、疲労回復に効果がある。働いたら、お腹すくだろう?でもよ、食欲をコントロールし、満腹感を長続きさせるんだなあこれが、あっはっは!」


 左甚五郎は、今日も黄色のスパッツを履いている。何枚持っているのだろうか。


「はあ、僕もたべようかな。ははは。」


「おっとっと、あああああああああ!!」


 上から声が聞こえる。誰かが叫んでいるようだ。


「え、なに?」


「ああ、ルミか。よっと。」


「あ、ありがとうございます………姉貴。」


「構わねえよ。ルミ重くなったか?」


「飛べるから実質ゼロです!」


誰かと思えば、メガネの落とし主である。ゼロイチは気づくのだろうか。


「は、はあ。君がどうしてここに?ルミ?だっけ。」


「聞きたいのはこっちです!ゼロイチ!」


「兄ちゃんゼロイチって言うのか。よろしくな!ゼロイチ~。」


「はい!姉貴!あれ?」


見逃していたのだ。ゼロイチはルミの顔を見た。

次回までどうぞよしなに!

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