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犬も食わない物語  作者: 胡暖
犬も食わないハジメテの

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12/18

ハジメテ感じる熱~sideA~

 ふふふ、と笑いながら体を少し起こす。


「ルークが、その気になら無いなら私が頑張る!…て思って来たの、今日」

「……は?」


 間の抜けた声と共に、ルークの顔を覆う手が外れる。現れたルークの唇に自分の唇を近づける。

 正解とか、正しいやり方とか分からないけど、無我夢中だった。彼に近づきたいという思いだけだった。

 触れるだけの口付けとも言えない触れ合いの後、気恥しくなってルークの肩口に顔をうずめる。耳がじんじんして、どちらのとも分からない鼓動を全身で感じていた。


「ふぇ?」


 気づいたら、また視界が反転していた。

 ルークが体勢を入れ替えたらしい。


「お前が悪い」

「え?……んぅ!」


 爛々と輝いたルークの瞳に魅入られた瞬間、頭と腰を固定されて身動きができなくされた。噛り付くように重ねられた唇の柔らかさに震えていると、舌先で柔らかく、でも容赦なく唇をこじ開けられる。感じたことのない熱と、ほんのりとした冷たさにパニックになっていると、口の中いっぱいにルークの舌を感じる。ふは、っと空気を求めて口を開けると、ルークの唇が外れる。と、思ったら、そのまま首筋を辿られて悲鳴を上げる。


 私の悲鳴に我に返ったかのように、ルークの動きが止まる。

 口から心臓が出そうなくらいバクバクしている。ルークに無我夢中で縋りついていた手が震えていた。は、っと気づけば、私の腰を抱えていたはずのルークの手が、いつのまにやら胸元にある。本当に、いつの間に…!


 憮然としたルークの声がする。


「……覚悟はできてたんじゃねぇのかよ」

「そ、そんなこと言ったってぇ…」


 はぁ、とため息を吐くと、ルークは私の上からどいてくれた。気まずくなって、目線だけで見上げるようにルークを見る。


「ご、ごめんね…?あの、ごめんなさい」

「……別に良い。だが、悪いが今日は帰ってくれ」

「ま、待って!私、頑張るから!!」


 必死にルークを見上げると、再びため息を吐いたルークが、カーペットに膝をつく。ソファに座る私と目線を合わせると、ずいっと近づいてくる。無意識にびくっと震えると、鼻をぐにっと摘ままれる。


「ばーか。頑張ってすることじゃねーよ」


 いつも通りの調子に、ふっと肩に入っていた力が抜ける。何が何だか分からないが、感極まって目の前の顔にギュッと抱き着く。これだけは、絶対に伝えておかないと、使命感に燃えて言葉を必死に紡ぐ。


「ルークが嫌い、とかじゃないからね」

「あぁ。分かってる」


 肯定してくれるルークにほっと安心して、でも、抱きしめ返してくれないことに少し不安になって。

 明日の約束をしてそっとルークの家から出た。


残りはまた書き上げたらupしますので、しばしお時間くださいませ(*^^*)

それでは!

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