ハジメテ感じる熱~sideA~
ふふふ、と笑いながら体を少し起こす。
「ルークが、その気になら無いなら私が頑張る!…て思って来たの、今日」
「……は?」
間の抜けた声と共に、ルークの顔を覆う手が外れる。現れたルークの唇に自分の唇を近づける。
正解とか、正しいやり方とか分からないけど、無我夢中だった。彼に近づきたいという思いだけだった。
触れるだけの口付けとも言えない触れ合いの後、気恥しくなってルークの肩口に顔をうずめる。耳がじんじんして、どちらのとも分からない鼓動を全身で感じていた。
「ふぇ?」
気づいたら、また視界が反転していた。
ルークが体勢を入れ替えたらしい。
「お前が悪い」
「え?……んぅ!」
爛々と輝いたルークの瞳に魅入られた瞬間、頭と腰を固定されて身動きができなくされた。噛り付くように重ねられた唇の柔らかさに震えていると、舌先で柔らかく、でも容赦なく唇をこじ開けられる。感じたことのない熱と、ほんのりとした冷たさにパニックになっていると、口の中いっぱいにルークの舌を感じる。ふは、っと空気を求めて口を開けると、ルークの唇が外れる。と、思ったら、そのまま首筋を辿られて悲鳴を上げる。
私の悲鳴に我に返ったかのように、ルークの動きが止まる。
口から心臓が出そうなくらいバクバクしている。ルークに無我夢中で縋りついていた手が震えていた。は、っと気づけば、私の腰を抱えていたはずのルークの手が、いつのまにやら胸元にある。本当に、いつの間に…!
憮然としたルークの声がする。
「……覚悟はできてたんじゃねぇのかよ」
「そ、そんなこと言ったってぇ…」
はぁ、とため息を吐くと、ルークは私の上からどいてくれた。気まずくなって、目線だけで見上げるようにルークを見る。
「ご、ごめんね…?あの、ごめんなさい」
「……別に良い。だが、悪いが今日は帰ってくれ」
「ま、待って!私、頑張るから!!」
必死にルークを見上げると、再びため息を吐いたルークが、カーペットに膝をつく。ソファに座る私と目線を合わせると、ずいっと近づいてくる。無意識にびくっと震えると、鼻をぐにっと摘ままれる。
「ばーか。頑張ってすることじゃねーよ」
いつも通りの調子に、ふっと肩に入っていた力が抜ける。何が何だか分からないが、感極まって目の前の顔にギュッと抱き着く。これだけは、絶対に伝えておかないと、使命感に燃えて言葉を必死に紡ぐ。
「ルークが嫌い、とかじゃないからね」
「あぁ。分かってる」
肯定してくれるルークにほっと安心して、でも、抱きしめ返してくれないことに少し不安になって。
明日の約束をしてそっとルークの家から出た。
残りはまた書き上げたらupしますので、しばしお時間くださいませ(*^^*)
それでは!




