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コモ・エスタは静かに暮らしたい~魔王と勇者の間に生まれた子供は、とんでもなくチートでした!~  作者: 81MONSTER(日本を代表する怪物)ポンコツ犬のタナトス
第1章【王都魔法学園】

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第10話《嫁に貰いなさい!》


 周囲にいる女子全員が、倒れている。

 誰一人として傷付けてはいないが、皆が甘い夢を見ているのか顔がにやけている。俺の放った魔術で、幻覚睡眠に陥っているのだ。



「あらあら、コモちゃん。それで、本当に良いのかしら?」

「どういう意味や?」



 オカンの問いかけの意味が、理解(わか)らなかった。



甘淫魅惑(テンプテーション)なんて掛けたら皆、貴方の(とりこ)になっちゃうでしょ?」



 なんてこった。

 言われてみれば、そうだ。後のことを全く考えていなかった。



 夢から()めた時に、俺に夢中になってしまうではないか。

 このままでは、不味かった。すぐに術式を、解除しなければならない。俺への甘淫魅惑(テンプテーション)を、別のものに上書きしなければいけない。



「お馬鹿さんねぇ、コモったら。貴方の全力の術式を、発動したのよ。いくら貴方でも、簡単に上書きできる代物ではないはずよ?」

「うるさいなぁ、オカン。いま集中してるねんから、静かにしてや?」



 先ほどと同じ精度の出力で、別の夢を見させている。

 女子は基本的に、甘い食べ物が好きだ。なので、スウィーツの夢を見せている。



「女を理解(わか)ってないわねぇ。年頃の女の子をその気にさせたら、簡単には諦めてくれないわよ?」



 自身の術式があまりにも強力すぎて、それを上回る甘美な夢が生み出せない。

 このままでは、クラスの女子全員が、ハーレムになってしまうではないか。それだけは、絶対に避けなければならない。メリアだけでも面倒なのに、さらに5人も増えてしまっては厄介でしかない。



「ちゃんと責任、取りなさいよ。男でしょ?」

「子供が出来ましたみたいなノリで、言わんといてくれるかな?」

「何言ってるのよ、コモ。入学初日から、クラスの女子をハーレムにしてるんだから、まとめて嫁に貰いなさいよ!」

「それは、さすがにアカンやろ!」



 めちゃくちゃな、理屈である。



「大丈夫よ。パパに頼めば、この国を一夫多妻制にするのなんて訳ないわよ?」

「いや、オカン。そういう問題と、ちゃうやろ!」



 入学初日から、何ということだ。

 何としても、彼女たちの洗脳を解除しなければならない。そうしなければ、ラブコメ漫画みたいな学園生活を送らなければならない。



 そんな地獄は、何がなんでも避けなければならない。



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