表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

不可能を超えた男

ご指摘、感想などありましたら、お願いします。

アスラシア王国第一王女アスラシア・クレファは信じられない光景を目にしていた。

目の前の男子が、同年代の女子を魔法で圧倒しているのだ。

魔法が普及して数百年がたった今、「男は女に勝てない。」それが常識だった。

周囲に動揺が広がる中、彼は言った。

「不可能は超えられる。」

そんな彼に対し、クレファは思ってしまった。「かっこいい。」と。

魔法によって男女の力関係が逆転したこの世界において、「かっこいい。」は男に向ける言葉ではなくなっていた。それでも彼女は「かっこいい。」と思ったのだった。



これは魔法の存在を知らない現代日本人であった「神楽坂(かぐらざか) (じん)」が異世界において数々の不可能を可能に変えていく物語である。



クレファとジンの出会いから遡ること36年、ジンは11歳の子供だった。

当時の彼はどこにでもいるような男の子で、趣味は漫画を読むこと、勉強に対しては

「頑張っても頭は良くならない。」と言っていた。

一方で、彼には人とは違う部分があった。彼は異世界に行くことを夢としていたのだった。

将来の夢というと、多くの人はスポーツ選手、パティシエ、サラリーマン、お金持ち、など実在するものを思い浮かべるだろう。しかし彼は違ったのだ。

高校生にもなると異世界への想いはますます強くなり、彼は勉強に熱心に取り組むようになっていた。そこに「頑張っても頭は良くならない。」と言っていた少年の面影は、もはや無かった。



気が付けば、彼は「天才科学者」と周囲に評される存在になっていた。

しかし、彼は満足しなかった。彼は異世界へ行くことを諦めてはいなかったためだ。

実は、彼も一度は異世界へ行くことを諦めかけたという。

しかし彼が諦めなかったのは、歴代の偉人たちの存在があったからである。

例えばライト兄弟は、「人間は空を飛べない。」そんな当たり前だった常識を、飛行機を用いて覆したのだった。

ライト兄弟は、不可能を可能にしたのだ。

ジンもまた、「異世界へは行けない。」そんな当たり前の常識を、覆そうとしたのである。



それから5年後、ジンは魔法というべきものを発見し、夢へ大きく近づいた。

最初、魔法はちっぽけなものだったが「天才科学者」の手にかかれば、それは大きな力を生むものへと変わっていった。

その1年後、彼は無数に存在する異世界のうちの1つを発見した。

そしてさらに1年後、ついに異世界転移を成功させたのである。



次にジンが取り掛かったのは、異世界の言語の習得だ。

ジンが転移した異世界は幸い言語が統一されており、その言語の語順は日本語とほぼ同じであったため、

習得はそう難しくなかった。

また、異世界の一般常識などを抑えることも忘れなかった。



次に行ったのは、魔法のさらなる研究である。研究の期間はたった1年ほどであったが、科学技術と魔法を応用することで、自身の体を若返らせることに成功した。

彼はなんと高校生くらいの体に若返ったのだ。

この研究により、彼は寿命をも超えることを可能にした。

また、この研究と同時に彼は「異世界でモテモテになりたい。」という願望を叶えるべく、己の体を鍛えていた。筋トレは、イケメンへの第一歩であるからだ。特に力を入れたのは顔の筋肉を鍛えることで、口回りの筋肉などには多くの時間を割いた。

魔法でどうにかならなかったのかという疑問が生じるが、気にしないでおいてほしい。


こうして準備を終えたジン。

これから彼の異世界生活がスタートするのだ。



このままいくとクレファがメインヒロインになりそうですね。

一応言っておくと、ハーレム化の予定は無いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ