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何か

「なぁネムそろそろ休まないか?」



30分ほど森の中をさ迷ったが手がかりらしい手がかりも見つからず。



ぬかるんだ場所が多かったり木の根に足をとられたりと疲弊していた。



ネムも同様のようで服の袖で何度も額の汗を拭っていた


「うん‥ちょっとだけ‥休もう‥」

ネムの同意も得られたので

どこか休むのにいい場所はないかと辺りを見渡す


「ネムあそこに座って休もう!」


今いる場所の右手の茂みの中

腰かけるのにちょうど良さげな切り株を指差してネムに伝える


ネムはなにも答えずただ頷いた。




――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「なぁネム

もしかしてなんだが、あてもなく探すのって無理があるんじゃないか?」


どうやらこの森は結構広いようだ

30分ほどしか歩いていないが

ここまで曲がることなく直進して進んで来たのに端がまだ見えてこない。


仮に無事生還できたとしても

元の場所に戻れるかどうかも不安になってきた。


まぁこの分ならじいさんの孫もマーダーコングに遭遇することなく無事で居てくれているかもしれない。



「無理‥でも探すしかないよ‥

ノクティと私ならできる‥!」


両手を握りこんで顔の前でボクサーみたいなポーズをとっている。



ネムも疲れているだろうに‥

それなのにそれを見せる事なく俺を鼓舞(こぶ)してくれている。


「あぁそうだな!」



仕方ないなもうそんな姿見せられたら‥‥

もう少し休んだら出発だ





カサカサ


(かす)かに茂みが揺れたような気がした。

んっ?

体感で風はふいてない無風だ‥


ネムも不振に感じたようで示し合わせるでもなくお互い目を合わせる。


ネムにジェスチャーで喋るなと伝えて

なるべく音を立てないように立ち上がって後退するように指示する。



カサカサカサカサ

そうしている間にも先程より間違いなく近づいてきている!


まずい!もうすぐそこに来ている

音から察するにそんな大型のモンスターでは無さそうではあるが


俺たちの実力じゃあ某国民的RPGのス○イムだって即死だろう。


なりふり構っていられない!

走って逃げようと合図を送ると同時に走り出す




「うっぁ!」


三歩目で木の根に足を取られて派手に転んだ


どてっ!

「うぃゅ」



ネムの肘が俺のわき腹にクリティカルヒット

まずいこれはしばらく動けないやつだ


ネムは俺がクッションになったお陰かすぐに立ち上がれた


声を振り絞って

「ネム

お前だけでも逃げろ!」

そう声をかける


ネムは首を横に振って俺と【何か】の前に立ちはだかる

「ノクティだけ‥置いて‥行けない‥」


なんか立場逆転してる気がするなぁ

なんて考えていたら


ガサ!

そうこうしていると茂みから白い何かが姿を現した。


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