パパパパンツ
今ネムと俺は町から30分ほど離れた森の前に立っている。
木々が生い茂っていて侵入者を拒むかのように蔓のような植物が行くてを阻んでいた
「マジでここに入らなきゃなんないのか‥」
ネムはなぜかやる気満々だ
二人とも武器もなく、丸腰なのをこの子は理解しているのだろうか‥?
はぁ‥‥
おじいさんから聞いた説明を要約すると
おじいさんとお孫さんとで農場を経営しているらしいのだが
最近森から育てている家畜を拐いに来るモンスターがいるらしいのだ。
モンスターの名はマーダーコング
気性が荒く人も襲う。
おじいさんの子供夫婦も拐われた確証はないが
マーダーコングによって拐われたのではないかとお孫さんは推測していたようで
今回家畜が拐われた事で痺れを切らして三日前に飛び出して行ったとおじいさんは語っていた
なぜネムと知り合いなのかと疑問を投げ掛けたら
段差でつまづいて転んだ所にネムがたまたま通りかかって
家まで送ってあげたらしい
ネムは本当にいいこだなぁちょっとアホだけど
「ノクティ‥行こう!」
俺がぼさっとしていたからなのかネムが痺れを切らして一歩踏み出した。
「おい!ちょっと待てよ策もなしに侵入するのは危険だぞ!
それに先にこの蔓をなんとかしないと」
「大丈夫‥!ノクティがなんでもやっつけてくれるから‥!」
大見得切ったはいいが俺は強くないんだよ
むしろ雑魚なんだと大声で叫びたい。
あのドラゴンだってKがやったんだ
どこにいるんだよK
助けてくれ‥‥
「それに‥ここに穴が開いてる」
ネムが指差す先には
人1人通れるくらいの穴が開いている
以前誰かが侵入した跡なんだろうか
もしかしたらお孫さんかもしれないな
「先に私が行くね‥」
ただ頷く
あっ‥
ネムはスカートをはいている
そして四つん這いになって少し頭を下げるような姿勢をとっている
そうするとどうなるか
くっ!見えそうで見えない絶妙なチラリズムだ‥!
しゃがみこめば見えるだろう
あと5センチ
4センチ
3センチ
思わずゴクリと生唾を飲み込む‥
「‥ノクティ‥見ないでね‥」
ネムからこちらは見えていないはずだ
慌てず見てないよという事を伝えればきっとばれない
ネムなら余裕
「ぜっ全然見てねぇし!お前のパパパパンツなんて興味ねえし!本当だからな!」
慌てるのを通り越してかなりキョドっていたと思う
我ながらキモい
「‥‥ノクティの‥えっち‥」
「俺後ろ向いてるから!な!
通り抜けたら声かけてくれ!」
そのまま見ていてもばれなそうだが後ろを向いてネムの合図を待つ
ガサゴソガサゴソ動いてる音が想像を掻き立てる
悶々とするなぁ
「ノクティ‥いいよ‥」
ネムの合図を受けて俺も森に侵入する





