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医者とドラゴン10

「ですが国に申請するには証人が必要になります。

今回の場合ですと近くにいたノエルさんかネムさんそして私のいずれかの証言が必要になりますね!」



「そうなのか!」


それならさっきノエルから持ちかけられたパーティー加入の話にのれば全て丸く収まるじゃないか


ノエルのほうに向き直ると


左目をウィンクしながら

「まぁいいわよパーティーにも入ってくれた事だし!」



まだパーティーに入った気は無かったんだが‥

まあいいか


「そうなりゃ善は急げだな!

チャチル城に向かって出発するか!」


「そうね!」


「うん!」


【パーティーメンバー】二人も同意してくれた

よし!

三人同時に立ち上がる



「お待ちください

今夜はもう遅いので泊まって行かれたらどうですか?


チャチル城に向かうには逆方向になってしまいますがここから半日くらいのところに小さい町もございます

そちらで旅の準備を整えてから出立したほうが宜しいのではないですか‥


あと久々に話し相手がいるので‥もう少しお話したいです」


最後のそれが本音か?ちょっとモジモジしてるしめちゃ可愛かったぞ!

よーしいいだろうお兄さんがいくらでもお話の相手をしてあげよう!



「お気遣いありがたいけど私達は少しでも早くチャチル城に行きたいの!

悪いけど今すぐ準備をするために町に向かうわ!」

とノエルが余計な事を言い出した


「そうですよね‥

すいません‥」

セイラが落胆している


そんな姿見せられたら‥俺は‥そう

紳士だからそういうの放っておけないんだよなあ‥



「なあノエル

一泊くらい‥いいんじゃあないか?

ネムもそう思わないか?」


「へっ?私‥?私は‥ノエルちゃんにまかせるよ‥」



フンと鼻息荒くノエルが捲し立てる。


「だったら出発ねー!はい決まりー!

そもそもさっきあんが出発しようって言ったんじゃない!?」



くっ!しかし俺は屈しない。

「いやあ

でもいろいろお世話になったしい

少しくらいいいんじゃあないかなぁって思うんだけどなー」


ノエルの鋭い視線が突き刺さる


うぐぅ‥怖い

「‥わかりました」


こうして俺の魔法使い回避イベントはノエルの手によって修復不能粉々に打ち砕かれたのだった。

ノエル絶対に許さない!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――





セイラから町の場所を教えて貰い後ろ髪を引かれながらも小屋を後にする。


小屋のほうを振り替えるとセイラがからだを大きく揺らしながら両手をブンブンと振っている

「みなさーん!おきをつけてー

神のご加護がありますようにー!」


やっぱりこのこめちゃくちゃいい娘だ。


「また絶対来るからー!そんときはゆっくり話しよう!」


そういや夕食のお礼言うの忘れたなあ

‥また次会うときに言えばいいか。


そうこうしてるうちにセイラの姿は見えなくなった。



セイラの姿がみえなくなるまでの間ノエルとネムは全く振り返りもしない

なんてドライなんだ‥


「私ああいうぶりっ子みたいなの嫌いなのよね」


その横でネムもコクコクと頷いていた



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