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旭日の右腕  作者: 文覇
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一国一団令

実在しない人物名、実在した人物名が混在しますがご了承下さい

「諸君は神聖なる大日本帝国陸海軍より召集された野球に秀でた者たちである 祖国や満州の地で貴様らの友人や親兄弟が防衛に勤しみ日々戦っている事を肝に銘じろ!大日本帝国は永久に不滅だ!」

その一声で俺たち大日本帝国野球倶楽部は結成された

俺の名は 沢村栄治 この戦争が始まる前は本土で東京巨人軍に所属する投手だったんだ。でも戦争の魔の手は凄まじく…俺は気がつけば海軍に召集されていた このまま名も分からぬ島で死んでゆくのか…

と思っていたのだが、そんな俺の元に1枚の球紙 なる物が届いた

そこには大日本帝国野球倶楽部結成!と書いていて 俺をエースにすると言う内容であった

内心俺は戦地から脱出できるという安堵感と、突然の知らせの驚きで混乱していたが、勿論快諾した。

どうやら世界では多くの国が戦争を起こしているがスポーツでは協力し大戦中も人々に娯楽を提供しようという名目の元、国際連盟が提案したものだそうだ

現在参加している国(地域)とルールを説明すると、大東亜杯 西欧杯 東欧杯 南豪杯の四タイトルが存在し、大東亜杯には大日本帝国 台湾 中国 朝鮮 満州 タイが加盟し西欧杯にはアメリカ イギリス フランス イタリア カナダ ドイツ 東欧杯にはソ連 フィンランド ルーマニア ブルガリア ユーゴスラビア スウェーデン南豪杯にはオーストラリア ニュージーランド フィリピン インドネシア ニューギニアが加盟しているようだ。今現在の国際情勢では一応 大日本帝国とドイツ イタリア フィンランド ルーマニア ブルガリアが枢軸陣営という事になるがこの場合のフランスは共和国政府なのかヴィシー政権のフランスなのかは現時点では上官から通達されていない。ただ俺が今わかっている事は3ヶ月後の4月15日に東京の神宮球場で大日本帝国の初戦 対満州戦が開催される事だ4杯はペナント制でそれぞれの杯から勝ち上がった一国ずつがランダムに決定された杯と対戦しその勝利国の二国が決勝で雌雄を決する というものだった

他球場は4月15日に北京の天安球場で中国対朝鮮 タイのバンコク球場でタイ対台湾(タイタイうるさいわ!)が開催されるようだ

俺は早速、今いるフィリピンを発ち特別召集用に徴用された駆逐艦島風に乗り横須賀を目指した 船内には基本は今回の大会の選手しかいない

俺は島風に乗り船内に入ると早速バットの手入れをしている若い青年を見かけた 彼の名は川上哲治 俺が出征している間に東京巨人軍に入団していたらしい

彼としばらく船内で談笑し夕食前にお互いの船室に戻った 彼は偶然にも俺の部屋の前の部屋だった その夜は珍しく静かで敵の潜水艦もレーダーには捕捉されなかった


一週間後、我々は台湾の高雄に帰港した

台湾守備隊の中にいる選手を招集するためであったからだ 俺は高雄少し腹を満たしたいと考え一度下船した

すぐ近くに台湾人の集団が経営している現地料理やがあったため立ち寄った大日本帝国海外領の日本軍管轄内の港でその土地の現地人が店を開く場合 客が大日本帝国軍人であれば料金を割り引く規則がある その為 俺はよく現地人の店を利用し腹を満たすのだ 彼らは必死に勉強したであろう日本語を片言ながら話し、気さくに俺たちの会話に応じる その事もあって今回来店した

その店は初めて行く所で店の名前は[高雄1巻]といった まるで漫画のような名前だと思いつつ入店する そこの店主らしい陽岱鉄という男性が入り口まで来て「ヨウコソイラッシャイマスネ」と言った 俺は笑みを浮かべつつカウンターに座り店主に現地料理の ちまき を注文した 高雄ではかなり有名な郷土料理なのだ

ちなみに俺は食べたことがない


初投稿の文覇です 中学時代は文学部に入りこの手の小説を学内誌に投稿していました

当サイトは初投稿です 小説を書くのは久しぶりなので誤字脱字 意味のわかりにくい点あるかもしれません

これからも週一を目処に連載を続けますのでよろしくお願いします!

台湾 朝鮮は五族協和の一環として別組織として扱いますが日本領である事実は変わりません 満州国は国際連盟から認められませんでしたが大日本帝国が認めたので国として扱います

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