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世紀末救世主になれないおっさんは目が死んでる  作者: 海光蛸八
最終章 約束
69/73

≪ 閑話 7 ≫

≪シェルター72≫

 建造日 :二〇六六年

 名目用途:入院施設 兼 避難シェルター


◇研究用途◇

 特殊なライトの照射による人間の反応解析を目的とした実験場。日常の生活光と共に、特殊なライトを照射する。階層によって照射時間に差を設けること。


◇成果◇

 面白いことに、一定期間ライトを浴び続けた被検体が徐々に異常行動をとるようになった。どうやらこのライトを浴びせると、被験体のトラウマを呼び起こしてしまうようだ。

 効果が発生するまでには個体差があるが、通常は数日から数週間で効果が表れた。また、特殊ライトのみを照射した場合は数十分から一時間程度で効果が表れた。トラウマを呼び起こされた被験体は、ほぼ間違いなく発狂し、周囲の者を襲い始めた。


・追記

 管理官の離反により研究は中断。今後の研究・観察は、シェルター75で引き継ぐ。人口が最大になった時点でライトの照射量を外部から最大に、被験体の反応を観察して72は閉鎖とする。



≪シェルター99≫

 ■造日 :二〇一九年

 名■用途:なし

 ■■用途:新たな人類の創造


(紙の余白にボールペンで殴り書きされている)

 失敗した失敗した失敗した。


■月5日

 俺たちはもう終わりだ、管理官も奴らに殺された。だから俺たちはここに隠れた。この浄水室の周りには(解読不能)があるから奴らも扉をこじ開けてきたりはしないし、扉のプロテクトコードはここにいる俺たちしか知らない。だから開けられないんだ、だから扉の外で騒がないでくれ、助けてやれないんだ、すまない、できないんだ、すまない。


■月7日

 外から俺たちに助けを呼ぶ声も聞こえなくなった。だが、ここに閉じこもってから何時間経った。いや、何日か? もう終わりだ。ここには水はあっても食料もほとんどない。


■月17日

 ここ最近、扉を開けようとする音が聞こえる。幻覚じゃない。だが奴らの巣窟の中に入って来れる人間なんていないはずだ。そんなことよりもう食料がなくなりそうだ。水はまだあるが俺たち全員何日持つだろうか。そもそも助けは来るのだろうか。


■月■日

 ■■も(解読不能)も自分で頭撃って死んだ。俺にはその勇気はない。


■月12日

 わかった、あいつだ。

 あいつがここのデータを欲しがっているんだ。

 だがあいつは廃棄されたはずだ。

 それにデータを手に入れてどうするつもりだ。


■月■日

 水がなくなった。

 頭がイカレそうだ。

 もうまともに字もかきたくない。


■月■日

 ぶんしょにアクセスできた。

 わかった。


(日付なし)

 しっぱいしてなかった。





◇成果◇

 荒廃した世界でのデータ収集用職員『■■』の製造に成功。高い身体能力と精密性、こちらの指示を受け、自身で判断して遂行する知性も両立できた。ただし、強い光には弱い性質は残ってしまった。主に夜間での活動を想定しており、なおかつ自身で陽の光を避ける知性もあるため不問とする。

 99職員には失敗作のため破棄処分を行ったと通達。99は生物兵器の製造へと極秘裏に移行。予定通り身体能力・殺傷能力のテストに職員を利用する。


 施設外部に製造物が漏出。廃棄処分も検討されたが施設を住処と認識しているのか、シェルターへ戻って来たため観察を継続。様々な状況、人間との戦闘データも収集できたため、嬉しい誤算となった。


 データ蓄積は十分に行うことができたため。『■■』を利用しデータ収集開始。『■■』の帰還を待ってデータを分析チームに渡すこと。


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