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世紀末救世主になれないおっさんは目が死んでる  作者: 海光蛸八
三章 パイはいかが?
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≪ 閑話 3 ≫

〈牙豚〉

 養豚場から逃げ出し、野生化した豚。外見はほぼイノシシであり、茶色の体毛とねじ曲がった牙がその特徴。繁殖力が高く、数が多いので、崩壊後の世界の主なタンパク源となっている。『壁』の中には、再び家畜化に成功したところもあるらしい。

 ・肉……百グラム 二円 ・牙……一本 二十円


〈二股トカゲ〉

 頭と尻尾が二股に分かれたトカゲ、それ以外に特徴はなく、旧世界のトカゲそのままの生態。肉にはあまり価値はないが、白色の二股トカゲは、富豪の観賞用として高値で取引される。

 ・アルビノ……一匹 五百円 ・肉……水っぽくてまずいので価値なし


〈ミミネズミ〉

 目が退化する代わりに、耳が発達したネズミ。その大きな肌色の耳は集音機の役割を果たし、得物の羽虫を感知して捕食したり、天敵の存在にいち早く気が付くことができる。耳はこりこりとした触感で、塩焼きにすると非常に美味。

 ・耳肉……一つ 十円 ・肉……土臭くてまずいので価値なし


〈ムラサキ羽虫〉

 バッタとトンボを合わせたような外観で、両者の能力をあわせ持つ。紫色に黄色い斑点という非常に毒々しい色をしているが、毒は持っておらず、自己防衛のための色と思われる。その肉は意外に美味しく、そこそこの値段で取引される。

 ・肉……一匹 三円


〈鎌猿〉

 猿のような顔と、カンガルーのような下半身。長細い前足と鉤爪を持つ哺乳類。ミミネズミと同じく音に敏感で、それを利用して得物を狩る。世界が崩壊してから、視覚よりも聴覚を発達させる生き物が増えたが、その原因を探ろうとする研究者など、この世界にはいない。

 肉は筋肉質で固く、食べられたものではないが、鉤爪は各種狩猟用具に利用される。また、細長い腕で身づくろいする姿に愛嬌があるとして、富豪の間ではペットとしても珍重される。

 ・肉……固くてまずいので価値なし ・鉤爪……一本 五十円

 ・ペットとしてなら一匹 五千円


※値段は、円の価値が崩壊前の百倍として計算した時のもの。


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