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創作

作者: 竹仲法順

     *

 別に目立った儲けにはならないのだが、ずっと続けている。創作はライフワークだ。そう思って毎日原稿を書いている。

 大体、創作で食えている人って、どのぐらいいるだろう?多分、相当少ない。それにボクもいくらいいものを書いても、それが商業ベースに乗らないことは分かっている。単に文筆家で構わないのだ。それまでの話である。

     *

 一つ言いたいのだが、芸術関係の仕事で世に大きく名が出て、作品が売れてる人って極わずか。以前も申し上げた通り、生前は全く売れなくて、死後少し売れた人がいるぐらいだ。ほとんどの場合、ろくに売れやしない。それに商品など、所詮組織票。その人に関連する人間や団体など買っていくから、少しは売れるということで、およそその域を出ない。

 恨み節という面も確かにある。なぜ、地道に創作活動を十年以上続けてきて、自分よりも後輩の人間たちの方に光が当たり、ボクの方はそうじゃないのかと。だが、無用な論議である。返って売れてからプロになる方がプレッシャーが掛かってきつい。そこまでして世の皆様に商業出版本を読ませる気など更々ない。ブログやケータイサイトや電子書籍で十分である。そういった方向性で今後も創作活動を続けることになるだろう。

     *

 他人様の理解を得ようとするのは間違っている。そんなものは全くと言っていいほどないからだ。そういったことに時間と労力を使わないで、古典やまだ読んだことのない作家の本などを読む方が遥かに有益である。つまり、ボクも作家として栄えることは諦めているのだ。別に見ず知らずの他人に対し、おべっかを使うことはないのだし……。

 まあ、人間だからいろいろある。前述したように創作はボクにとってライフワーク。もちろん拙作を読んでくれている方はおられると思うのだし、なぜ今のような生活をしているかと問われれば、単にボク自身が文学や文芸などをやることしか適性がないからである。

     *

 このシャバとも距離が出てきた。と言うよりも、ここ数年間で自然と距離が開いた。別にそれを修復しようなどと、バカなことは考えない。単に「ああ、お好きにどうぞ」といった感じである。他人の動向など、気にも掛けなければ、まるで興味もない。どうでもいいのである。オヤジや叔父の会社の人間たちも悪知恵を働かせているようだが、別に今後のボクの生活には一切関係ない。この場をお借りして、断言しておく。

 最後に申し上げておくが、創作というのは楽しみの一つだと思っている。文章を書くのは面白いこと。いつも思う。くだらないことに身を注ぎ入れて、一時的に儲けるよりよっぽどマシだ。またそういったことしか考え付かない人間は、実に可哀想である。人生を大局的に見、自分らしく生きていくことを喪失しているとしか思えない。いくら一時的に金儲けなどをしたとしても何も残らない。全くお気の毒なのだがな。

 創作のことからだいぶ外れた論調となりましたが、ひとまず一筆書かせていただきました。

 ではまた。

                             (了)


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