第二十六話
「じゃっ、早速、始めようか。」と切り出す閃。
「うん。」
「まずは、魔力を感じる事から始めようか。」
「魔力を感じる?」
「そう。
ちょっと集中力がいるんだけど・・・
人の体って当然、血液が流れてるよね。
魔力ってのは、血液と同じように、全身に流れてるんだ。
誰しもが、魔力を一応持ってるんだけど、一般の人はそれが非常に微弱だから気づかない。
けど、魔力に気づける人はそれだけでも魔術師になる資格があるってことだね。」
「ふーん。
じゃあ、どうすれば魔力って分かるの?」
「ああ。
まずは、目を閉じて。そう。
次に魔力を作っているのは、ちょうど心臓の部分。
だから、そこに集中してみて。」
「ん、分かった。」そう言って、香織は胸に手を当てる。
トクン、トクン・・・
(なんか、暖かい・・・
これが魔力なのかな・・・。)
「どう、香織?」見ていた綾が尋ねる。
「んー、なんか暖かい感じなのがあるけど・・・
これが、魔力なの?」
「へー、香織の魔力っておもしろいね。」綾が笑みを浮かべながら言う。
「おもしろい?」怪訝そうな顔をする香織。
「うん。魔力ってその人の気質っていうか、性格を表現してるんだよ。
だから、今、感じてるのが香織の魔力であり、気質ってこと。」
「へー。」
そして、香織の魔術への幕を開けるのだった。




