第十四話
「まもなく、五番ゲートにてイギリス行の飛行機が離陸します。
御搭乗されるお客様はお急ぎください。」
空港になんとも素っ気ないアナウンスが流れる。
「ほら、迅雷君。
そろそろ、時間だから行かなきゃ。」
と、ゲート近くのベンチで眠っている迅雷を起こす香織。
「zzz・・・
むにゃ、あと一時間・・・」
「あと、一時間も寝たら飛行機行っちゃうよ~」香織は少し半泣きになりながらりながらも迅雷を起こそうとする。
そうしてるうちに、
「ただ今、イギリス行の飛行機が離陸いたしました。
次の便は明日以降となりますのでご注意ください。」
と、まぁ、飛行機が行ってしまう。
「迅雷君~。
飛行機行っちゃったよ、どうすんのよ!!」香織が怒り出して、ようやく迅雷が起きだす。
「ふぁ~あ、
よく、寝た・・・。」と迅雷が欠伸をしながら応じる。
「あなたね~。
明日迄、空港に野宿とかシャレにならないわよ!!」
しばらく、迅雷は口を開け、ポーとしている。
「ちょっと、本当にどうすんのよ・・・」
「ん、ああ、俺らはあの飛行機には乗らないから大丈夫だよ。」と、ここでようやく迅雷がまともな反応をする。
「はっ?」
「だって、そうだろ俺らがあの一般客が混ざっている飛行機に乗ってたら、何が起きるか分かんないし・・・。」
「まぁ、確かに・・・」
「てことで、行くぞ。」
「えっ、だって飛行機行っちゃったじゃん。」
「いや、だから俺らは別の飛行機に乗るんだよ・・・。
まぁ、いいからついてきて。」と言って迅雷は立ち上がり、空港の奥に行きだす。
「ちょっと、待ってよ!!」香織は慌ててそれについていく。
ようやく、空港の奥まで着き、迅雷は目の前にある扉を開ける。
すると・・・
「お待ちしておりました。
迅雷様。」といかにも執事っぽい爺さんが迅雷達を迎える。
「ゴメン。
待たせちゃったかな、まだ、十分前だと思うけど・・・」
「いえ、そんな事はありませんよ。
ところで、そちらの美しい御嬢様が迅雷様の弟子になられる方ですか?」
「そんな、美しいなんて・・・」と香織は顔を赤くして悶えてる。
迅雷はそれを無視して、
「ああ、そうだよ。
それにあの神崎さん達の一人娘だよ。
香織、こちらは佐渡 仁さん。
「初めまして。神崎様。
神崎様の娘様なのですか・・・
確かに、あのお二人に似ていますな・・・。」
「お父さん達を知ってるの?」
「はい。
私も大変お世話になりましたから。」
「ふ~ん。
そうなんだ。」
香織はどことなく嬉しそうだ。
きっと自分の両親が褒められて誇らしいんだろう。
「まっ、そろそろ行こうか。」と切り出す迅雷。
「はい。そういたしましょう。」
とさらに奥に向かう二人。
香織もそれについていく。
そして、迅雷達の行く先にあったのはファースト・クラスの様なかなり豪華な席だった。
「えっ、私達、これに乗るの?」
「ああ。」
「他に乗客はいないの?」
「いない。
だって、これ俺の自家用機だし。」
「はっ?
もう、なんか突っ込むのも疲れたわ・・・。」
「まぁ、いいや。
とりあえず、明日の朝には着いてるから。
お腹が減ってるなら、佐渡さんに言って。
後、他にも何かあるなら、俺か佐渡さんに言って。」
「うん。分かった。」
そして、二人はいよいよイギリスに向かって動き出すのであった。
昨日は更新できなくてごめんなさい・・・




