第十話
やっと、神崎家の前に到着した二人は、家に入っていく。
「ただいま~。」と香織。
「お邪魔します。」と迅雷。
「お帰りなさい。」と香織の母と父が出てくる。
「あれっ、お父さん仕事じゃないの?」香織の素朴な疑問。
「ん、今日は香織に大事な話をしなければならないから、休みだ。」
「大事な話?」
「ああ、何にしろ、二人とも入ってくれ。」
「今、お茶入れるわ~」と香織の母。
(あれ・・・
二人とも迅雷君の事について何も言わない・・・
どういうこと・・・?)
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数分後・・・
「さて、香織、今日は大事な話がある。」と真面目な顔でいう香織の父。
「うん。それで?」
「・・・実はな、父さんと母さんは魔術師なんだ。」
「・・・・はっ?」
「いや、だから私達は魔術師なんだ。」
「迅雷君、私達と一緒に病院行こ?
どうやら、お父さんも病院に行かなきゃいけないみたいだし。」
「いや、香織、父さんはいたって正常だぞ。」
なんか、デジャブが・・・
「大丈夫よ、お父さん。
そんなに心配しなくても。最近の医療はすごいからね。
きっと完治するわ。」
「いいえ、香織、本当の事なの・・・。」と香織の母。
「お母さんまで・・・。
はぁ・・・、分かった。認めるわ・・・。」
「なぜ、母さんなら信じるんだ・・・。」複雑そうな香織の父の顔。
「普段の行いね。」と香織。
「普段は一体何してんだ・・・。」と迅雷。
「それで、香織、魔術師の力というのは、基本的にその人が生まれ持った魔力で決まる。」
「魔力?」
「ああ、そうだ。
魔力の量で術自体の威力も格段に違う。」
「ふ~ん。
さっき、迅雷君もそんな事言ってたね。」
「ああ。」と迅雷。
「続けるぞ。
そこで、香織の場合、その魔力がもともと、とても強力なんだ。
だから、その力を狙った奴がこれからは多くなる。
いや、今までもいたんだが、父さんと母さんでなんとか対応出来たんだ。
しかし、これからは、そうもいかない。
だから、隣にいる迅雷君に香織の護衛と保護を頼んだんだ。」
「護衛ってのは、分かるんだけど、保護はどういうこと?」
「うん。迅雷君の弟子になってもらう。」
「・・・弟子!?」
「ああ、いいか、香織。
さっきも言った通り、香織の魔力はとても強い。
だからこそ、その力の制御が出来ないといつか自分でも無意識のうちに自分自身も他の人も傷つける可能性がある。
実際、そういうケースも多くある。
だから、迅雷君のもとでそれを学ぶんだ。」
「でも、迅雷君って私と同い年よね?」
「ああ、魔術師の世界では、ちょうどその年齢から弟子を持つことが出来る。」
「じゃあ、高校は?」
「・・・ごめんね。香織。
多分、高校はやめてもらわなきゃいけないわ。
そのまま、学校にいれば今日みたいに、香織を襲いにくる連中もいるから。」
「そっか・・・。
仕方ないよね。学校にいれば皆を傷つけるかもしれなし・・・。」
「本当にごめんなさい。
私達にもっと力があれば、なんとかなったかもしれないけど・・・。」
「ううん、大丈夫。
そのかわり、私、魔術師として頑張るから!!」
「・・・ありがとう。
香織。」
「まぁ、かわりと言ってはなんだが、俺が高校レベルの勉強位は教える。
一応、大学レベルの知識はあるからな。」と迅雷。
「・・・なんか、あなたが同い年とは思えなくなってきた。」
「とかろで、迅雷君、報酬の件なんだが・・・。」と香織の父。
「はい。」とここで、迅雷は香織の方をチラッと見る。
「ん、ああ。
香織、悪いが席を外してくれないか。」
「ん、分かった。」
そして、香織が席を外し、神崎家の客間には、迅雷の両親の親友である香織の父と母、神崎 宗玄と神崎 篠葉、そして迅雷 閃が残っていた。
更新、遅くなってすみません・・・




