第九話
時は進んで、放課後。
生徒達は、部活に行く者もいれば、家路につく者もいる。
迅雷と香織は後者の様だ。
「じゃあ、神崎さんの家に行くから案内よろしく。」
「う~、なんかよく分かんないけどいいわ。」と香織。
「ふ~ん、香織と迅雷君はそういう関係なんだー。(ニヤニヤ)」
その会話に地獄耳の柊が乗り込んでくる。
「えっ、違うわよ!!」
と顔をまたもや赤くしつつ答える香織。
「かわええ~、香織萌えー。」と抱きつく柊。
なんかデジャブだな・・・
そんな様子をみて、香織が何を恥ずかしがっているのかいまだに分かっていない迅雷は首を傾げる。
「もういいわよっ、行くよ、迅雷君!!」と迅雷の手を取って、教室から出ようとする二人を後ろから柊が
「お幸せに~」と言いつつニヤついていたのには何も言うまい。
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帰り道
「・・・ところで、さっきの火と水とかなんなわけ?」と香織。
「んっ、ああ、あれは魔術だ。」と迅雷。
「・・・・ゴメン、なんか最近耳が遠くなったみたいなのよ~」
「なら、耳鼻科にいくといいぞ。
最近の医療はすごいからな。きっと完治するだろう。」
「そうね~、
まぁ、もう一回言ってもらえる?」
「ん、だから、それなら耳鼻科へっ「そこじゃ、ないわよ!!」・・・
じゃあ、どこだよ。」
「その一個前!!」
「あ~、だから魔術だよ。」
「・・・ゴメン、あなた精神科に行くべきよ。
最近の医療はすごいしね。 きっと完治するわ。」
「・・・いや、俺はいたって正常だぞ。」
「・・・まさか、あなた私の家に来てまで魔術とやらを語るつもり?」
「ああ、もちろん、それが仕事だからな。」
「家は、宗教は断ってるわ。」
「いや、だったらさっきの目の前で起こった出来事はどう説明するんだ?」
「・・・・・」
「まぁ、いいわ。
百歩、譲ってあれが魔術だとして家に来て何をするつもり?」
香織は諦め、迅雷に質問を投げかける。
「ん、神崎さんの両親と話をする。」
「そんな・・・
私達、まだ付き合ってもいないのにいきなり結婚の話なんて・・・」顔を赤くしつつ反応する香織。
「・・・いやいや違うからな。
そもそも付き合うとか結婚ってなんだよ、オイ・・・、
ま、話の内容は君がさっき百歩譲って認めてくれた魔術の話と君自身のこれからの話だよ。」
「やめて、私までイタい娘にみられるじゃない。
イタいのは迅雷君だけで十分よ。」
「・・・・・もういい。とにかく話は君の両親と話してからだ。」
そういって、神崎家の前に到着した二人だった。
ごめんなさい!!
まだ、魔術師の世界に入れませんでした・・・




