11/16
第11話 黙る
今日はちょっとだけ片付けた。
掃除というよりは物を一箇所にまとめたというか集めて箱に詰めただけだが……。
さて、今夜も缶チューハイを片手に読むか……。
『#11 黙る
わしは結構おしゃべりだ…心の中の話。
実際、人前ではそんなに言葉が出てこない。
相談されても、黙ってしまう。
自分は相手の何を知っているのだろう?
断片的な部分しか見えていないのではないだろうか?
そんな部分的な情報で決めつけて、相槌なんて打っていいのだろうか?なんて思うとさ。
正直、言葉が出てこないよ。
自分のことすら、どんな人間なのかよく分からないのに…。
たまにはこんなことも綴っておこうと思う。
未来の自分に向けて… もし、このノートを未来の…貴方が読んでいたら、どうか前に進んで欲しい。
まぁ、わしの心の中だけの話やな。
どうせ、君に会うことがあっても、わしは何も言えずに黙るから…。
またなー。』
(え??)
過去の自分はまるで、今の私がこのノートを読むことを知っていたかのようで、驚いた。
そして……今、今の私が貴方に会いたいと思っていることも見透かされているかのようで……。
私の心の中も黙った。
つづく




