厳しい季節
凍てつく風が体温を奪っていく。
動くのもおっくうになる、冬の季節。
動物も植物も、みな眠りについてやり過ごさなければならない。
地上はシンとして、色がなくなっている。
枯葉と大地の土の色。
時折りふりそそぐ雪の色。
寂しさばかりで溢れている。
芯まで凍えるような寒さは温度だけではなくて、心の中に小さな穴をちょっとずつあけてくるから、春がやってくるのが待ち遠しくなる。
夜が長い日々の中。
暗闇が覆ってくるけれど、怖いものや不安なことは、優しい眠りが遠ざけてくれる。
目覚めたらきっと、賑やかであたたかい春の季節がそこにあると。
そう思わせてくれる。




