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転生したら三つ子の長女でした。9

パジャマパーティーって楽しいですよねー!姉妹っていいな…




衝撃的な3歳の誕生日から2年が経ち漸く私達は婚約者たちとの顔合わせとなった。誕生日直後に誕生日会での私達の様子は既に3歳児には思えない落ち着き(そりゃ中身はアラサーですからね)と美しさで評判は鰻登りだったらしく即決まった。相手方がかなり焦ったらしく即決まった。ちなみに嫁ぎ先はまず絵姿を見たシシーが『うわ、王子様も宰相の孫も整いすぎて無理。』と発言したことからシシーは現騎士団長の孫にあたるグレゴリー・フォン・クラーク伯爵子息。ロバートとポリーが真面目な顔で『エミリア様が王妃になったら国が終わります。』とお父様に直談判した結果、現宰相の孫であるジュリアン・フォン・ハミルトンにエミリーが嫁ぎ私は余りものと言ったら不敬すぎる王太子子息のエリオット・ケンドール殿下の許嫁になった。



顔合わせ前夜私達はシシーの部屋に集まっていた。あれから自分たちの部屋を設えたけど週に一回は3人で一緒に寝ることにしたのだ。だってせっかく三つ子で転生者だし何より意外にも三人で過ごすのは心地よかった。私の部屋は淡い緑とライラック色でシンプルかつナチュラルにまとめているしシシーの部屋はロココ調の猫足家具を中心にダスティローズでまとめているのにけばけばしさはない所はシシーのセンスの良さが伺える。逆に物凄い意外だったのがエミリーだった。拷問機材満載の暗い地下牢みたいな部屋になるかと思いきや普通に可愛い部屋だった。淡い水色の壁に黄色や赤などカラフルな色味が溢れていた。例えるならトイ・〇トーリーホテルみたいな感じ。本人曰くこれも一種の精神的な拷問らしい。


「ねぇ明日はついに顔合わせだけど…」


いつになく不安そうなシシーが口を開く。


「そういえばさ復讐をどうするかまだ決めてないね。あ、明日決めるのはどう?例えば運命みたいにビビッと来て好きになっちゃったらそのまま結婚しちゃってもいいしそうじゃなかったら諦めて3人仲良く断罪から全力で抗って生きるの。」


「もういっそ気に食わなければ婚約破棄を相手にさせるっていう手もあるな。それでもらった慰謝料であんな拷問具やこんな拷問具を…」


「あ、そういう手もあるのね!三人一緒なら大丈夫よね?赤信号皆で渡れば怖くないの精神で行きましょう!」


それから私達は悪役令嬢転生物の話が結構好きだったというシシーの話で盛り上がった。SNSで流れてくる漫画の広告ってなんか読んじゃうのよね。そこから原作を読み漁るのが好きだったという共通点も見つけまさかのエミリーも残酷指定のあるやつは結構好きだったと話し始め盛り上がった。ゲームの内容はわからないけど転生物のテンプレならわかる!ということでその後は只管に今後起こり得る可能性を話し合った。既にこの世界の常識とか知識は身に付き始めてるし年の割に勉強はかなり進んでるけど何か今一つパンチが無いのよねーとチートやテンプレについて出来る範囲を絞りながら話を進めるのはかなり楽しかった。







婚約者の決め方が独特過ぎない?そんなんでいいの?と思った方。これが3人には…いや王国的には最善だったのです。(たぶん)とりあえず今日も面白かったじゃんと思ってくれた方ブクマと高評価お願いします!


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