転生したら三つ子の長女でした。7
最近今まで読めていた筈の漢字が執筆中限定ど忘れの為語彙力の低下と老いを感じる今日この頃。
翌朝、前日同様にセシリアの足が飛んできたことにより強制的に目を覚ました私達は朝食を済ませた後まずは話し合うことにした。(「僕も愛しのスウィートエンジェルズと一緒にお喋りしたいよ~!」と叫んでた残念イケメンな父は「公爵の仕事が終わってから」とロバートに文字通り首根っこを掴まれて執務室へ引きずられていった。)
「あれで公爵ってこの国大丈夫かしら」
「あぁイケメンは嫌いだけどお父さんじゃ我慢するしかないかな…」
「私も引きずられたい…」
「さぁお嬢様方。私達は廊下に控えておりますのでごゆっくりとお過ごし下さい。」
侍女たちが退室していくのを見送ってから早速話し合いは始まった。
「うーん、前世での私達の共通点は同一犯に殺された事とメグだよね…私は前世でメグと同じ小学校だったの。」
「私は中学時代!」
「私は高校時代ー!たぶん私が一番最後に殺されたんだけど凄いニュースになってたよ。だって日時も駅も違うのに同年代の女性が二人も連続で殺されたからねー!」
「死んだ後のことなんて考えたこともなかったけど…そっか…そうだよね。とりあえずメグが好きなゲームの世界に転生出来たことまではよかったねおめでとうとしか思えないけど…パート2って何?続いちゃってんの?ってか三つ子の悪役令嬢って何?!それって確実に攻略対象の婚約者ポジションコースじゃん!王族や国内屈指の貴族に一つの家から3人も嫁ぐとかこの国のパワーバランスどうなってんの?!」
「ソフィー落ち着いて!って待ってそれってイケメンと婚約するってこと?何それ罰ゲームなの?」「ソフィーってなんかかわいいー!じゃあセシリアはシシーで私はエミリーだねー!」
冷静にエミリアが渾名つけて一人楽しそうだけどそれどころじゃない。この国大丈夫?だいたいなんでそんなパワーバランス崩れるようなことが普通に出来るの?これはまずこの国の状況を知るしかない。つまりロバートの招集である。
「ろばああああああと!!!」
「そんな大声を出して如何されましたか?」
「ロバートこの国どうなってるの?」
「そんな単刀直入に理解不能なこと聞かれましても…」
「この国には派閥とかないの?私達はどの家に嫁ぐ予定なの?」
「どこの3歳児がそんな質問するんですか…我が国は王家派と貴族派という古い家と最近貴族に成り上がった方たちの間に派閥があると言われていますが…どちらかと言えば王家派の方たちが新参者の成り上がりと陰で悪く言ったり新興貴族の方々が古狸と揶揄する程度の可愛い物で争いごとにまでは発展していません。我が家は旦那様が見ての通りの方ですのでどちらにも属していませんね。元は王家派に近い中立でしたが奥方様の出自もありますし…あの性格ですので…因みに皆様の婚姻はたぶん第一王子、王家派の宰相のお孫様と貴族派の騎士団長のお孫様に決まるでしょうな。聖女の血は遺伝することはないと言われていますが諦めきれぬものも多いですし。まぁ諦めきれないと言えば現王太子殿下、宰相子息様、騎士団長子息様は大層奥方様にご執心だったと噂も聞きますし旦那様と結婚された時など引くほど号泣しながら子が出来たら必ず縁を結ぶのだとお二人に懇願なさっておいででしたね。」
あ、終わった。これ完全に悪役令嬢コースだ。ゲームしてないからどんなイベントが起きて結末もわからないのにどう回避しろと。そしてなんだか不穏なストーリーを聞いた気がするけどスルーでいよう。
「復讐しようにもシナリオが全くわからないから相手の行動先回りは無理だわ。」
「とりあえず王家の影はゲットできそうね…」
「断罪されたらどんな拷問が待ってるんだろう。」
ゲームの知識が無いせいで判断材料が少なすぎるのが一番の問題だった。そしてこれはゲームの世界のようであってそうではない。現にこの世界で私達は自分の意思を持って生きている。わからないことを考えたって仕方ない。今出来ることはとにかくこの世界の常識と知識を身に着け自分たちを守る術を得る事。よし、明日から家庭教師を雇ってもらおう。
セシリアやエミリアに比べてキャラが定まらないのはソフィアまで定まっちゃったら更にカオスになる予感がするからソフィア自体の自制心が発動している結果です。ロバートの有能な感じ好きって方。ブクマと高評価お願いします!




