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転生したら三つ子の長女でした。22

最近、面白い夢ばかり見るからそっちを短編にしたくてつい疎かになりがちです...



あれから一週間。それはもう頑張った。そう言えば、入学式で大した成績でも無い癖に王族だからって殿下が長ったらしい中身のない挨拶をしていた気もするけど正直どうでもいいレベルで忙しかった。あのヘンリエッタ教官を招いてマナー講座を開催するためそれはもう忙しかった。救いは、私も入学したことにより教官の時間に余裕があったことと何より彼女も乗り気だったこと。学園側も王宮で指導するような方を招いて講座を受けられるなんて滅多にないことだと大喜び。結果、せっかくだしと全学年の貴族科と普通科の女生徒が一番大きな講堂で授業を受けることになった。あの大きな講堂を見たときに確信したよね。絶対、ここで断罪されるんだろうなって。もう本当に大きくて卒業パーティー開くならここか王宮くらいじゃないと無理よねって初めて見たときは夜に二人と思わず慰めあうくらいだった。とりあえず、今回のマナー講座を成功させれば今の足場固めにはなるだろうって希望的観測で準備を頑張ること一週間。職員室と講堂と王宮を駆け回り調整に調整を重ね今日漸く開催することが出来た。そして今講堂内はカオスを極めている。


「そこ!姿勢が崩れております!」


講座が始まる直前まで、何も知らずに「マナーなんて今更学ばなくても大丈夫だけどここでいい成績を取れば婚約者の座を狙えるかもしれない。」と鼻で笑っていた令嬢たちは続々とヘンリエッタ教官にぶった切られ永遠にやり直しで貴族としての矜持とプライドがボロボロになり涙を浮かべている。本来、学園の講師として教える側にある筈の先生方は只管にメモを取っている。

ちなみに今回一番乗り気だった先輩方は謎の体育会系魂に火が付いたように「まだまだぁ!次!お願い致します!」と合格を貰っても列に並び直している。だけど、カオスなのは貴族科だけではない。


「よろしいですか?お仕えする主が何を欲しているか、お声が掛かる前に用意するのが一流の侍女です。その為にも普段から主をよく観察し対応できるようにせねばなりません。」


「つまり、考えるな。感じろです!」


普通科の女生徒たちように招かれた特別講師はヘンリエッタ教官から学園でマナー講座開催の話を聞いて食い気味で志望してきた王宮侍女長と副侍女長。一応、二人揃って王宮をあけても大丈夫か確認をしてみたけど二人とも「しっかり、がっつり鍛えているので私たちが少し抜けたって大丈夫です。それより学生のうちから基礎を学ばせたらこれから新しく雇う侍女の教育時間が短縮できます。長い目で見たらお得です。」と陛下や宰相たちにも許可を得ているとまで言われたら「よろしくお願いします。」としか言えないよね。


「あらあら、皆様大変そうね。」


うふふと微笑みながら美しい所作でお茶を嗜むジャクリーン様と同じテーブルで広い講堂内を見渡しながら一緒にお茶を頂く。何故、こんなカオスな状況で優雅にお茶会をしていられるかと言うとジャクリーン様が「人数も多いことですし、叔母様から合格を頂いた方から順に指導から抜けていくのはどうかしら?」と提案したから。こっそりと「こんなに堂々とさぼれる機会は滅多にないから」って言ってたのは私は聞いてない。うん。聞いてない。本当、血族かって思うくらいジャクリーン様はお茶目でしっかりちゃっかりされているわ。


「私、ソフィーの妹でよかったわ。もし、あれを初めて受けたら心が折れてる自信あるもの。」


「あぁ、いいなぁ。みんな楽しそう。私も先輩たちと一緒に列に並びなおそうかな。」


「うふふ、ソフィア様だけでなくお二人も一発合格なんて流石ですわ!」


「えぇ、二人も一緒に何度か指導をして頂いたことがございますの。シシーは体幹がしっかりしているので姿勢が崩れることもないですしエミリーは器用なので大抵のことは熟してしまう自慢の妹たちですわ。」


「まぁ仲がよろしいのですね!うふふ、ところで体幹とは?」


「体の中心の軸となる部分を鍛えることでどんな状態でも正しい姿勢を保つことが出来るようになるんです。」


「なるほど。でもセシリア様は失礼ですがそんなに鍛えているようには見えませんわ。むしろ、女の私でも見惚れてしまうほど美しい女性らしい体型ですもの。」


「まぁ!ありがとうございます!男性のように厳つくならない程度に内側の筋肉を鍛えたりストレッチを日課にしていますの。」


それからはセシリアとジャクリーン様の筋トレ談議に耳を傾けながら今日生き残れるのは何人いるんだろうと見学しながらお茶を楽しんだ。エミリアに関しては隣でずっと羨ましそうな声を漏らしていたが全スルーで。



ジャクリーン様結構好きって方、高評価とブクマよろしくお願いします!!!

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