転生したら三つ子の長女でした。14
久々の女神様達登場。
「可愛い私達の愛し子達、元気にしてた?」
三人で就寝前のお喋りに興じてると音もなく現れたのは三つ子の女神様達。最早急に現れても驚かないほどにはこの女神達は何かと顔を出しては一緒にお喋りをする善き伯母的存在になっていた。12年経っても一切見た目に変化は無く変わらず美しい女神様達は身近過ぎて忘れていたが本当に不老不死の女神様なんだと思い出させるには十分な美貌だった。
「ソフィア、聞いたわよ。貴女最近更に図書館に籠って読書ばかりして婚約者に叱られたそうじゃない!」
「セシリアは慈善活動に力を入れ過ぎて婚約者に罵倒されたとか…」
「エミリア、貴女の性癖はバレてないことは凄い嬉しいけど婚約者と知識比べで圧勝して泣かせるなんて何考えてるの?」
「だって…あの馬鹿王子と話す時間勿体ないじゃないですか!毎回毎回俺より目立つなってじゃあ目立つ功績の一つや二つ作ればいいのに!公務先の情報何一つ学ばず公務に出向いて馬鹿をひけらかす馬鹿が婚約者のせいでフォローすることが多すぎてストレス発散がてら現実逃避に読書しないとやってられません!!」
「フローラ様…あの方は確かに婚約が決まった当初に比べて図体は大きくなりました…でも言うほど強くなさそうなんです…私が慈善活動に力を入れて鍛錬に使う時間などないってアピール頑張らないと…もし鍛錬してるとバレて決闘になどなったら秒で勝てるほど弱いんですよ?これも私なりに気を使ったつもりなのです…」
「むぅう。『全知の聖女だなんて呼ばれて喜んでいるお前なんぞにこの僕が知識で負ける筈などない!』とか罵倒してくるからつい久々の他人からの罵倒なのに中途半端で残念過ぎてイライラしてつい全問正解しちゃったけど凄い初歩的なのばっかりだったからつい…」
そうあれから婚約者達は見事に拗らせて成長し何かと言いがかりをつけてくるようになった。まぁわからないでもないけどね。親父の好きだった女の娘と婚約させられた!ってだけで拗らせポイントなのに更に私達自分で言うのもあれだけど評判いいから尚更ね…でも私達は私達なりに寄り添う努力はしてる。だって貴族の婚約は契約だって理解しているから。特に私と殿下の婚約は国内貴族のパワーバランスを見ても妥当な婚約だって理解しているから無下に出来ないだけ。
「全く貴女達にも貴女達の婚約者達にも困ったものだわ。」
「それで忘れてるかもしれないけど来年あの子が学園に入学するわ。」
「貴女達がどうするか決めてないのは知ってるしそれでいいとも思う。」
「この拗らせた状態でヒロインに登場されたら断罪される未来しか見えない…てか私達を殺した犯人と同じ学校とか無理…」
「私達を殺した挙句メグまで追い詰めた女にここまでこちらに気を使わせた挙句簡単に靡かれたら全力で一発殴っちゃう自信しかない…」
「そもそも私達このゲームプレイしたことないからイベント回避無理じゃない?」
「勝手な理由で貴女達を殺した彼女に復讐してもいいし婚約破棄をするならしてもいいと思うわ。」
「でも忘れないで。メグは貴女達の幸せを友人としてそして母として心から願っていたわ。」
「したいようになさい。私達は今までもこれからも貴女達の傍で見守り続けるから。」
女神様達の言葉にどうしたらいいのかわからなくなる。復讐はしたい。私達を殺した女に。私達の大切な友人を絶望に落とした女に死を願うほどの苦しみを与えたい。でも復讐なんて前世でもしたことないものをどうしたらいいのかわからない。とりあえず入学してくるまでの1年何があっても揺るがない立場と職を手に入れよう。
おっけー!今から復讐しちゃうよー☆となれるのは一種の天性の才能の持ち主だけなのでソフィアたちは悩んでます。(エミリアは復讐はするよりされるほうが絶対楽しそう。とブレない心の持ち主なのでソフィアとセシリアが主に悩んでます。)今日も面白かったと思った方、ブクマと高評価お願いします!




