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たりないもの
自分で言うのも何だけど、私には才能があったんだと思う。
六つのときに初めて魔法を使った。
もちろん補助具付きだけどねー。
魔力が足りないからね、しょーがない。
そんとき皆驚いてたなぁ。
訓練用の木偶をお空の星にしたもんな。
おかーさんにも「きっと凄い魔導士になれるよ」って言ってもらったっけ。
それがすっごく嬉しかったから。
私は魔導士を目指す事にしたんだ。
大変だったぜ、修行の日々っ…!
山積みの本や書類の数々との激闘!
先生達との殴り合いの特訓!
実戦、実戦、また実戦!
いやぁ…充実した生活だったなっ…!
私も変わった。
背も伸びたし、魔法もたくさん覚えた。
修行の日々も終わって、今や自由の身!
…でもひとつだけ。
変わらなかった事がある。
それは。
魔法を使うのに、補助具が要るって事。
つまり。
「MPが…たりない…っ!」