76サークル目☆ 別れと出逢い♪迷いの森!
ご飯もお風呂も済ませ、後は寝るのみだった。
テントの割り振りは私とラピスとアクアとブソン、フェイロンとドレッグ君とエウーラちゃんとなった。
テントは3つあるし男女で分けたらと思ったのだけど、フェイロンを師匠と尊敬して一緒に寝たいとのことでそうなった。
フェイロンはチュールが食べれないのがやや不満そうだったけど、二人になつかれて悪い気はしないのかにゃんこモードではなく普通の姿で寝ることにしたみたい。
アクアは「鬱陶しいのがいなくて清々するわ…ずっと向こうにいればいいのに。」って言ってだけどね。
その晩私達は早目に寝たけど、フェイロン達は遅くまで色々お喋りして寝たみたいだった。
翌朝ご飯を食べた後帰る二人を見送るフェイロンの目にはちょっぴり涙が滲んでいたのを見た。
なんだかんだで可愛がってたみたいだしね。
他の子も連れてまたモンスターエッグ割りに来るって言ってたから二人にはその時に会えるけどね。それでも寂しいのかもしれない。
二人と別れてからまた元のメンバーで旅を続けていると、少し先に森が見えてきた。
飛行訓練した時に見えた森だ。
「あの森の広さはそこまではないのだけれど、獰猛なモンスターが多いんですの。それと熟練の冒険者でも非常に迷いやすくて、迷いの森とも言われてますわ。」
次の街までの距離の割りに日数がかかると思ったけど、ここで何日も費やすからとの事だった。
磁場の乱れで方向感覚がわからなくて真っ直ぐのつもりがずれてたとかだろうな~。
一応楽々市場でコンパス買っといたんだけど使えないかもしれない。
森に着く頃には夕方前にはなりそうなので、森の前で野営してから朝早目に入ることにした。
森の前までは特に何も問題はなく、出てきたモンスターを倒しつつ順調に進んだ。
たどり着くと森の前でグッタリと疲れた顔している3人組のパーティーがいた。
話しかけてみると4日ほど森の中をさ迷った挙げ句に入り口まで戻ってしまったらしい。
想像以上に困難そうなとこだな…。
この森を抜けた先の街の更に向こうにある街まで行くつもりだったらしいけど、森越えは諦めて迂回する遠回りのルートで向かうことにしたらしい。
今日はここで野営をするという話なのでご飯に誘ってみた。
この様子だと食事の用意は厳しそうだし、代わりに森の中の話を聞かせてもらう事にした。
情報集めは大事だしね~。
取り敢えず今日は何にしようかな?と考えつつ野営の準備をしたのだった。




