73サークル目☆ フェイロンの戦闘指南♪
エウーラちゃん待望の従魔も出たし、二人を連れて夕方まで一緒に旅をする。
因みに二人とも朝早くに冒険者ギルドで登録はしてきたらしい。なので駆け出し冒険者だね。
私もルーキーのはずなんだけどなぁ~。おっかしいなぁ~。
それはさておき、取り敢えずいつも通り進んでいき、大丈夫そうなモンスターなら二人に戦闘させてみることになった。
武器はドレッグ君がロングソードでエウーラちゃんが槍だ。
戦闘指南はフェイロンに頼んであるので私らはいざという時に助けるのと、周りの警戒を担当だ。
まずはゴブリンが二匹出てきた。
フェイロンがいともたやすく片方を結界で覆って出れなくさせる。
もう片方は相棒がいきなり閉じ込められて困惑してる。
「まずはドレッグ君からっすね。一対一で自分がやれるだけやってみるっす。」
「はいっ!」
いきなりの実戦にも関わらず、ドレッグ君はやる気満々だ。エウーラちゃんも真剣な眼差しで見ている。
フェイロンがアドバイスをし、ドレッグ君がそれの通りに頑張って剣を振るう。
しばらくして一匹倒し終わった。
「中々良かったっす!その感覚を忘れないこと、それとどんな相手でも最後まで気を引き締めてやること。今倒した瞬間緩んでたっすよ?嬉しいのはわかるけど死んだふりする狡猾な奴や、しぶとく最後に反撃する奴もいるから要注意っす!」
「わかりました!」
「次はエウーラちゃんっすね。槍は一撃一撃は剣よりも攻撃力低いから手数で攻めるっす。ヒット&ウェイを意識して落ち着いてやってみるっす。」
「は、はい!」
エウーラちゃんの準備が整ったのを見計らって結界を解く。
深呼吸をした後、攻撃を開始した。
こちらもフェイロンのアドバイスの元頑張っている。
そして戦闘が終わっても槍を構えてしっかりと見据えてる。
先程ドレッグ君が指摘された事をちゃんと聞いて注意しているようだ。
「…よし、OKっす。」
「あ、有難う御座います!!」
初めての戦闘が終わって二人とも緊張が解けたのかその場でへたりこむ。
「二人とも中々筋が良かったっすよ♪この調子で頑張るっす!」
褒められて二人とも満面の笑みを浮かべる。
その後初めての獲物であるゴブリンをそれぞれの次元収納へしまっていく。
ゴブリンはどこのギルドでも常時クエストになっており、一匹でもギルドに納品するとポイントと僅かながら報酬が貰えるらしい。
繁殖力が高いので見つけ次第潰すのが鉄則だとか。定番ってかお決まりパターンだね。
その後もお昼休憩まで少しずつモンスターを倒しながら進んで行ったのだった。




