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61サークル目☆ 空を飛ぼう♪飛行のやり方教えて!

お昼を終えた後また旅を続ける。

今は私らだけなので前から思ってた事を実行に移すことにした。

ズバリ飛びかたと魔法の使い方だ。この世界に来て1日目に飛んだけど自由自在で飛べるわけではない。魔法も魔力がいっぱいあっても使い方がわからないので意味がない。

…けどフェイロン意外とスパルタなんだよね。テーブルマナーの時は散々だった…。

他の人いるからと自分に言い訳して今まで何だかんだと引き延ばしてた。けど流石にそろそろ逃げてばかりも…ね。

てわけでおやつ休憩の後に恐る恐るフェイロンにお願いしてみる。

「いいっすよ~。まずは飛び方っすかね。」

いつもの口調でOKしてくれる。…けど私は知っている。あの時もいつもの軽口で言った後に物凄い地獄を見たことを…。

「羽の出し入れはわかるんすか?」

「一応意識して出し入れは出来るかな。」

「んじゃ後は飛ぶだけっすね~。今まで飛んだことは?」

フェイロンに飛んだときの事を説明した。

「そんときはどんな気持ちでした?」

「とにかく早く行かなきゃ、助けなきゃって無我夢中というかあまり意識なかったというか…。」

「けど飛ぶってそんなもんっすよ。ヒスイ様は歩くのに意識して歩いてます?それと同じっす。足から羽に変わっただけで特別な事はないんすよ。1度飛んでるなら尚更深く考える必要はないっすよ。」

歩くのと同じか…。取り敢えず飛びたいな~と軽く思って羽を動かそうとするけど何か上手くいかない。

「リラックスして足が羽になったと思ってください。何ならその羽は足っす。空を歩くんだってイメージしてみてください。」

足、足かぁ~。普通に歩くようにこの空を歩くイメージ…。

フワッと体が動いた。さっきみたいに力まずに背中の羽はパタパタと動いて体が浮いてる。

「そうそうその調子っす!後はどっちに行きたいとか歩くのと同じで考えてください。」

取り敢えず前に進んだり回ってみたりする。イメージを掴めたのか思い通りに羽が動いて空を飛べてる。よし、これなら…。

そのまま上へと上昇してみた。この世界が見渡せるくらいに高くへと。

そしてどれくらい高く飛んだかはわからないけど、眼前に美しい風景が広がった。

どこまでも広がる大地に森や山や川、左の方には海とアーレルの街並みも見えていた。

そして私達の進む道の先らしきところには森と山が見える。

地球に似てるようで所々異世界なんだと思われる風景だが、この世界はこんなに美しいとこなんだと感動で涙が出そうなくらい綺麗だった。

少しして地面に降り立つと、

「バッチシ飛べてるみたいっすね。」

「私は羽がないので飛べるなんて羨ましいですわ~。」

不思議な気持ちで胸がドキドキする。にしても今回全くスパルタじゃなかったな…。

フェイロンに聞いてみると、あの時は時間なかったし相手が相手なのでキツくしたらしい。

んー仕事が出来るタイプだなぁ~。けどあんな地獄はあれっきりなら良かった。

「そういえばこの街道の先に森とか山が見えたけどあれ越えるの?」

「ラーファスはその山の麓にあるんですの。そこから山を越えた先の街に行くか、迂回する道の先の街に行くか選べますわ。」

じゃあどっちに行くかはラーファス着いてから決めればいっかな。どうせ着くのはまだまだ先だしね。

飛び方はわかったし、魔法は歩きながらでも練習できるとのことで出発することにしたのだった。

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