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-閑話休題-レイヤー1人目☆ ムサシ

初めての閑話休題です。

ネタが思い付いたらたまに入れていく予定です。

基本はサブキャラの小話予定になります。

我はキングリッチのムサシである。

今は主を得、名を得ておるが少し前までは野良モンスターであった。

我が主ヒスイ殿との出会いは強烈だった。

珍妙な魔具を用いて我が配下のアンデッドを次々と浄化していきおった。

我も意識を持っていかれかけたが何とか耐え凌いだ…が、その後の猛攻撃がやばかった。

思い返すだけでも恐ろしい。

ハカタノシオというしょっぱくて不思議な粉を我に浴びせてきた。当たった箇所が溶けそうな…まぁ事実溶けているようなものなのだが、どんどん体力が削られていった。

我が体に当たるだけでも痛いのに口に入ればしょっぱいし、目に当たると激痛が走る。

よく生きて…いや死んでおるのだが、無事だったものよ。

後で聞くと食事を美味しくする調味料というものの1つらしい。

だが我等アンデッド系には聖魔法を当てられたかの如く効いた。

2度と喰らいたくはないものだ。

しかし猛攻撃に耐えた我をヒスイ殿は従魔にしてくださった。

そして連れてこられたのがリョータ殿の店だ。

人が営む料理屋というところらしい。せっかく従魔になったのだしヒスイ殿を守る為に働きたいのに何でこのようなところに!?

しかしここの主であるリョータ殿はヒスイ殿より強いらしい。そうかこの店でリョータ殿に教授いただいて力をつければ良いのだな?

今のままでは我は従魔の中では最弱だろう。

こんなことではヒスイ殿は守れないからな。

ならばここでリョータ殿の強さを学んで身につける為に頑張るとしよう。

それにリョータ殿の料理は旨いらしいしな。

ヒスイ殿の料理も旨かったから楽しみである。


そして我が働きだしてから一月程経った。

料理というものは面白い。最近簡単なものならば作らせてもらえるようになった。…まぁ塩には触れぬので手袋をするか触らぬように気を付けてではあるが…。

料理に入ってしまえば大量に使っておらぬ限りは食べれはするのだが、さすがに触るのは無理である。だから我にはおむすびとやらは天敵である。

だが卵焼きとか焼鳥とかは作り慣れてきた。

特に寿司はリョータ殿から褒められた程である。

我はアンデッド故、体温などない。それが寿司を握るのに良いらしい。

寿司はこの店で一番人気のメニューである。

我も好物の1品でかなり旨いから人気なのも頷ける。

客にアンデッドなのに味がわかるのか不思議がられたがわかるのだから仕方がなかろう。

何故かと聞かれても我にわかるわけがない。

しかし最近は日に日に客が増えて大忙しである。

元々多かったが更に増えた。

だが定期的に休みはあるのでそんな日はリョータ殿と釣りに行ったり料理を教えてもらったりしている。

給料というものも貰っているが、我に金があっても仕方無いのでヒスイ殿と再会した時のために貯めておく。

…まぁこの前新しいタックルとルアーが欲しかったのでヒスイ殿から連絡が来たときに思わず頼んで買ってしまったが。

中々良い使い心地であった。ルアーも食い付きが素晴らしい。

トップ用にポッパーが欲しいので次回連絡が来たら頼むとしよう。

初めは我を見て怯えてた者も多かったが最近では皆慣れたものだし、中には度胸試しで遠方から来るものもいるぐらいである。

だが店を出る頃には皆旨かったと笑顔になっておる。

そんな笑顔を見てリョータ殿は心から嬉しそうにしておる。

我も作った物が誉めれると嬉しくなる。

この笑顔が絶えぬようこれからもリョータ殿と一緒に精進していこうぞ。

段々目的が変わってるのに気付いてないムサシですw

見た目スケルトン的なやつが焼鳥焼いたり寿司握ってるの想像するとシュールだけど楽しいですw

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