5サークル目☆ ルベークさんのお店に行こう♪
今回は一時間空けて4話と5話連続掲載です。
書いてて楽しくて止まらなくなってきました(笑)
昨夜は宿に着くなりすぐに寝てしまったが、グッスリ眠れたので少し早めに起き宿屋の朝食をいただいた。よくある黒くて硬いパンを予想していたが、普通に美味しくて白いパンに野菜たっぷりのスープだった。首都なだけあって食事情は良いのかもしれない。
昨日のデスピートは真っ二つにしていた為買い取り額は金貨3枚。それとは別に特別報酬として金貨2枚と計5枚は貰ったが、宿代が1泊銀貨5枚。替えの下着やタオルその他諸々等必要な物を楽々市場で買うことも考えると安定した収入は得たい。冒険者で活躍するにも知らないことが多いし、何よりまだどこまでなら大丈夫なのかわからないので怖い。
どうしたものかとキャリーの荷物の中を整理しているとふと目についた物。趣味で作り続けサークルで毎回出してるレジンやビーズのアクセサリー。それを見たヒスイは取り敢えず何点かルベークさんに見せて売れるか相談することにした。
楽々市場で歯磨きセットと体拭き用の除菌シートと下着を購入し、手早く身支度をする。日本人としてお風呂に入れないのは辛いが、今は仕方無いと自分に言い聞かせルベークさんの迎えを待つのだった。
しばらくしてやってきたルベークさんに店まで案内して貰う。雑貨類が中心らしく、店先の鉢植えと看板、お洒落にレイアウトされた内装にセンスの良さが窺えた。
「まずは改めて、昨日は助けていただきまして本当に有難う御座いました。お陰様でこうして無事にまた店に戻る事が出来ました。ささやかですがこれはお礼です。」
そういって渡された小袋には金貨が10枚。
「こんなに沢山悪いです!」
慌てて返そうとすると、
「いやいやむしろ命が助かったのに安いくらいですよ。本来はもっとお渡ししなければバチが当たるぐらいですが、そこまで出せる程ではなくて…その代わりワシに出来る事なら何でも協力致します。」
頑なに返すのを拒まれるのでお礼を述べて有り難くいただくと、何でも協力~との言葉に早速持ってきたアクセサリーを見てもらう事に。
「こ、これは…見たことの無い宝石ですな…色見も鮮やかで統一された赤もあれば少しずつ色が変わっている不思議な物もある…何て綺麗で素晴らしい!!」
大興奮しながら1つ1つ丁寧に見てくれている所悪いけど着色料さえあればどんな色もグラデーションも作れるんだよねぇ…。
「いや~どれも素晴らしいですな。一番小さいものでも1つ金貨3枚はくだらないでしょう。」
え…そんなにするの?思った以上の高評価と価格に驚きつつ、ルベークさんの助言で露店を出す事にした。
「これって異世界でサークル参加…なのかな?」
出すならもう少し作り足さないと在庫少ないなとか考えながらも、異世界で出す露店にテンションが上がりっぱなしなのだった。
次回やっとサークル出します(笑)
ここまでが長かったけど冒険もさせたいのでまだまだ続きます。




