45サークル目☆ 水神様登場♪カレーがお好き?
令和初投稿ですw
と言ってもやっぱり何か特別な事とかはないですけどね。
湖が光だしたかと思えば、水中から白髪で白髭の老人が現れた。
「す、水神様!?」
ハンスが思わず叫ぶ。
水神様ってことは神様?何でいきなり現れたのかな。
あ、もしかしてここキャンプ禁止とか?けどハンスはこの道通る度にここで野営をしてるって言ってたし…。
あれこれ考えてると水神様が、
「驚かすつもりはなかったんじゃがのぅ。悪魔と龍と主従関係を結んだ者がおるのに興味が湧いてのぅ。それと…その…ちと美味しそうな匂いもしてな?」
チラッチラッとカレーに視線を向ける水神様。
「良かったらご一緒に食べますか?」
と聞くやいなや、
「何か催促したみたいですまぬのぅ~。それではご相伴にあずかろうかのぅ~。」
めっちゃ笑顔でこっち来た。
フェイロンが椅子を出してくれて座らせてる間にカレーとポテトサラダと飲み物を用意して水神様の前に置く。
「何とも食欲をそそる良い匂いじゃのぅ~。」
ホクホクした笑顔でカレーを一口食べると、驚いた顔をしつつも凄い勢いで食べ始めた。
おかわりもありますよって言うと嬉しそうにおかわりをして、水神様はカレーを5杯も食べた。
細身の老体のどこにこんだけ入ったんだろ?
他のメンバーもおかわりしたから結局寸胴鍋の中は空っぽになった。
水神様に食後に紅茶を出すと満足しながら飲んでいた。
「こんな旨い飯は久しぶりじゃったわい。ヒスイとやらさんきゅーじゃ!!」
どこで覚えたしその言葉。
「ちょっと左腕を出してみなさい。」
水神様に言われるまま左腕を出すと、何やら唱えながら左腕に触れる。少し光った後に左腕を見ると綺麗な水晶のブレスレットがついていた。
「何か困った事があるとそれに念じなさい。儂がいつでも力になろうぞ。」
どうやらカレーのお礼らしい。
「水神様が力をお貸しになられるってかなり凄いですよ!?ヒスイさんそのブレスレットは絶対なくしたりしない方がいいですよ!」
ハンス達がかなり驚いてるけど見た目的にも気に入ってるし、そんな罰当たりは流石にしないかな~。
困った事か…ふと思い水神様に最近のモンスター出没の事を聞いてみる。
「それなら黒いフードのひょっ子が色んな所でモンスターエッグを割ってるのを何度か見かけたのぅ~。ブツブツ何か言いながら割って、モンスターが出た後は地団駄しながらどっかに消えよるわい。」
消えるのはあの転移する水晶みたいなの使ってるからだろうけど…。同じ人物なのかな?
「他の国でも同様の報告が出ているみたいなのですが同じ人でしたの?」
ラピスが同じことを思ってたみたいで聞いてくれた。
「儂が見る限りではそれぞれの国で一人~二人ずつは似たような事をしておる奴がいるのぅ。この国の奴は一人みたいじゃがのぅ。顔は見えておらぬが儂には周りのオーラのようなもので判別がつくからのぅ。それで見た感じではそんな感じじゃ。」
思ってたよりは少ない人数だなぁ~。もっと組織的におっきいとこかなって思ってたんだけど。
それとも実行部隊が少数精鋭とか?
「貴重な情報有難う御座いました。」
まだわからないことだらけだけど、良い情報が聞けたので水神様にお礼を言った。
「ふぉっふぉっふぉっ、旨いもんを馳走になったしこれぐらいの話なら儂が水鏡で見てる範囲でなら容易い事じゃ。基本暇しとるでの、困り事がなくともいつでも呼んでくれていーんじゃよ。」
神様って暇なの?まぁまた美味しいものがある時とか呼ぶのはありなのかな。
その後は私とラピスがお風呂に入るまでは水神様も交えて雑談した。
寝る時はブソンが私にピッタリ寄り添ってきて可愛かったのだった。




