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6話目 『 テケテケとトコトコ狩り 』

うへぇ、もう俺の番かよー。

そーだなー、何の話がいいかなー。

短くてもいいよな?

・・・・・・・・・・・・・うん、じゃあ、あの話がいいな。


俺が通っていた高校で噂されていた怪談、テケテケとトコトコ狩りに合った話。

まず、テケテケとトコトコ狩りの怪談を話すな?


何十年か前、この学校に“足”を集めるのが好きな男子生徒、A君がいた。

ある日A君は、とても足が美しい女子生徒、Bさんに出会った。

A君は最初、Bさんの足を見ているだけで満足していたが、しばらくしてBさんの足が欲しくなった。

A君は何日も掛けてBさんから足を奪う計画を立てた。


ある日の放課後、A君は1人でいたBさんを襲いこの学校の何処かに閉じ込めて上半身と下半身に分けて殺した。


下半身はホルマリン漬けにされ学校の何処かに保存され、上半身は殺された部屋に放置された。

其れから上半身だけにされたBさんはテケテケとなりA君を探して夜な夜な学校を彷徨っている。


さて、A君はと言うと、手に入れたBさんの足だけでは飽き足らず、その後も自分好みの足を見つけるとその人を殺してコレクションにしていた。

ある日A君がコレクションにしようと女子生徒を追いかけていると屋上に続く階段から1階まで転げ落ちてしまった。

多くの女性を殺した罰が下ったのだろう。

しかし、A君は死んでからも足に対する執着から悪霊となり今でも足を狩るトコトコ狩りとして学校をさまよっている。


A君に会うと男子は無事だが女子は足を狩られ、Bさんに会うと男子はA君だと思われ追いかけられる。


と、言う話だ。

ここまでは共通なんだけど、その続きは幾つか分かれていたんだよ。


『夜の学校で、女子生徒が裸足で廊下を歩くとA君が現れる』とか、


『A君、遊びましょう。勝ったら私の足を上げます、と深夜の学校で言うとA君が現れる』とか、


『深夜12時、誰も居ない屋上に続く踊り場の鏡に足だけの人形を持って待ってるとA君が現れる』とか。


Bさんの方だと、


『Bさん、Bさん、A君は屋上です、と誰も居ない夜の学校で言うと足元を何かが駆け抜ける感触がする』とか、


『放課後、A君を模した人形を屋上に続く階段において置くと、翌朝バラバラにされている』とか。


俺が聞いたのは此れだけだけど、他にも色々バージョンある見たいだったな。

で、ある日同じ部活のヤツ何人かと、面白半分にA君とBさんを呼び出すことにした。


参加したのは俺とH也、N奈、S香の4人。


自他共に認める美脚の持ち主のN奈と極度の足フェチのH也。

この2人ならA君とBさんを呼び出せるだろと思って呼んで、そのー、当時好きだったS香を誘ったんだ。

こう、お化け屋敷に入って、


「きゃー、怖い!」

「大丈夫だ、S香。俺が守ってやるからな!」


て言う展開を期待したんだよ!


でも、結局、色々噂通りの事をしたけど、A君もBさんも結局現れなかった。

まぁ、俺はS香と少しでも長く居られたからそれだけで満足だけどな!


それで、俺達4人は学校を出た。

けど、途中でH也とN奈が学校に忘れ物したからって戻って、そのまま2人は今でも帰ってこない。

2人は行方不明になったんだ。

そう思ってたんだけど、2人が行方不明になったと思っていたのは俺だけだった。


H也も、N奈も、そんな生徒存在し無いって言われたんだよ!


一緒に部活した覚えあるのに、あいつ等のクラスには2人の名前はないし、下駄箱にも名前が無い。

携帯のアドレスも消えていて・・・・・・・・・

本当に最初からH也もN奈も存在していないみたいだった。


それとな、A君とBさんの本当の名前、


A君が『アガタ ヒロヤ』



Bさんが『ババ ニイナ』


って言うんだって教えてもらった。

これ、H也とN奈と同じ名前なんだぜ?




   *****




そう言って、今時の若者と言った感じの男性は蝋燭の火を吹き消した。


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