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ドラキュティックタイム  作者: 秋山 楓
第2話『ゴーストメイトマジック』
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第2章 転校生

「なあ、小悪魔。死後の世界って存在するのか?」

「僕を小悪魔と呼ぶなと何度言ったら分かるんだ『完全なる雑種』。君は鳥頭なのか?」


 朝の挨拶もそこそこに、天崎は早速今朝の疑問を安藤に投げかけた。


 急いだ甲斐あってか、遅刻することはなかった。それどころか朝のホームルームまで十分くらい余裕がある。内容も相まって、眠気覚ましの雑談にはちょうどいい。


「で、なんだって? 死後の世界?」

「そうそう。幽霊が実在するかどうかでもいいぞ」


 メガネの位置を直しながら、安藤は「うーん」と唸った。


「死後の世界があるかどうかは知る由もない。ただ理論的にいって、死後の世界……つまり冥界は存在する、はず」

「はず?」

「まずは幽霊についてなんだけど……」


 と言って、安藤は天崎の隣の席へと腰を下ろした。


「生物には必ず魂が宿っている。種族や個体差で大なり小なりあるけれど、生きている以上、肉体と魂がワンセットになっているのは絶対だ。じゃあ死んで肉体を失った後、その魂はどこに行くのか? って話」

「つまり幽霊の正体は、生物の魂ってことなのか?」

「そうだね。言葉遊びになっちゃうけど、厳密にいえば幽霊というものは存在しない。けれど『肉体を失った魂』を幽霊だと定義づけるとするならば、幽霊は存在することになる」

「意味が分からんのだが?」

「わざと回りくどく言ってるからね」


 人を食ったような笑みを見せる安藤に対し、天崎は口元をへの字に曲げた。


 相手に理解させる気のない安藤の言い回しは、いつものことだ。いちいちツッコんでいたら話が進まないことを知っている天崎は、肩を竦めるだけに留めた。


「話を戻すけど、肉体を失った魂はどうなるのか。基本的には一定期間現世を彷徨った後、自動的にあの世へと昇っていくらしい。それでも地上に留まる魂……いわゆる地縛霊というやつは、死神が処理するんだそうな」

「死神は実在するのか」

「それは確実。僕は見たことないけどね」


 見たことないけど確実とは、これ如何に。

 まあ悪魔にしか知り得ない何かがあるのだろうと、天崎は無理やり納得した。


「待てよ。存在が確実な死神が魂を処理するんなら、冥界だって絶対にあるはずだろ」

「だから理論的には存在するって言ったじゃないか。冥界は生者には決して認識できない領域なんだ。どんなに理詰めしようとも、絶対にあると証明することは不可能なんだよ」

「ははん。これが悪魔の証明ってやつか」

「上手いこと言ったつもりなんだろうけど、顔が気持ち悪いから台無しだ」


 得意げな表情から一転、天崎はがっくりと肩を落とした。

 最悪な朝だ。


「で、急にどうしたんだい? 死について考えるなんて、君らしくもない」

「そうだよな。健康優良児の俺にとっちゃ、死ぬなんて縁遠い話だもんな」

「ただ単に、君が哲学的な話題を振ってきたのが不思議だっただけさ。正直、雪でも降るんじゃないかと思ったくらいだ」

「……どうせ俺は年がら年中能天気ですよ」


 安藤の毒舌は今に始まったものではないから聞き流せと、天崎は自分に言い聞かせた。


「幽霊についてはアレだ。今朝、リベリアに訊かれたんだ」


 そう言って、天崎は朝食時の会話を安藤に話した。


「なるほどね。でも君に幽霊の血統が入ってることは、まずあり得ない。肉体がなければ子孫を残すことなんて不可能だからだ。もちろん幽霊になる前の種族の遺伝子、って意味なら話は変わってくるけど」

「そんなことだろうとは思ったよ」


 天崎としても、幽霊の血統が入っているとは思っていなかった。安藤に聞いたのは、自分の推測を補強するためだ。


 帰ったらリベリアに報告しよう。

 そう思ってリベリアの顔を思い浮かべたのだが……突然、妙な不安に囚われる。

 不安感の正体は明白だ。今朝、他にもリベリアと交わした会話があったはずだ。

 声を低くした天崎は、小声で安藤に問うた。


「小悪……安藤。今日の夜って空いてるか?」


 安藤は怪訝そうに眉を寄せた。


 急に今夜の予定を訊ねてきたのもそうだが、天崎が安藤を小悪魔と言いかけて訂正したのは初めてだったからだ。


「夜って何時ごろだい?」

「七時以降だな。帰りは何時になるかは分からん」

「帰り? どこか行くのか?」

「実はリベリアのことなんだけど……」


 確証はないし、俺の勝手な想像だと付け加えて、天崎は話し出す。


「もしかしたら、リベリアが夜な夜な人を襲っているかもしれないんだ。もし今日アイツが夜中に出歩くようだったら、一緒に後をつけてくれないか?」

「なんだ、そんなことか。だったら君一人でやればいいだろう。君はあの吸血鬼の保護者みたいなものなんだからさ」

「いつから保護者になったんだ。リベリアのやることに責任なんて取れねえよ」


 心外だと言わんばかりに、天崎は両手を挙げた。


「お前にとっても問題だろ? 吸血鬼が人を襲って、猟奇事件なんて起こしてたらさ」

「むぅ、それは確かにその通りだけど……」


 安藤の正体は人間ではない。元々は魔界に住む悪魔だ。


 人間の生態を調査するため、安藤という人間として生を受けた。それで一通り人間の人生を送ってみてる最中なのだが、吸血鬼などの怪物に人間社会を荒らされてしまっては、正しいデータが取れなくなるらしい。安藤としても、できるだけ穏便であることを願っているはずだ。


 それを逆手にとっての依頼だったのだが、安藤は意外と素直に折れた。


「分かったよ。一緒に行けばいいんだろ? ただし今夜だけだ。僕も暇じゃない」

「おっしゃ。一人で吸血鬼の尾行なんて心細いからな」


 半分建前、半分本音だった。


 尾行先で何か問題が起きた場合、天崎一人で対処できるかどうか不安だったのだ。自らを上級悪魔だと豪語する安藤が一緒なら、不測の事態にも対応してくれるだろう。


「じゃあ詳しいことは昼休みにでも話してくれ。もうすぐホームルームが始まりそうだ」

「そうだな」


 安藤が立ち上がったのと同時、天崎は違和感に気づいた。


「そういやチャイムって鳴ったよな? 担任、来ないぞ」


 それどころか着席しているクラスメイトの方が少なく、談笑が止む様子もない。安藤が今まで他人の席でくつろげていたのも、そのためだった。


「ん? あぁ、そうか。連絡があったのは君が休んでいた時だったっけ」

「連絡?」

「なんでも今日、転校生が来るらしいんだ。そのせいで遅れてるんじゃないかな」

「転校生?」


 耳を澄ませてみると、確かにそんな単語が聞き取れた。


「登校する前に用事があって職員室に行ったんだけど、その転校生が担任と話しているのを見たよ。もしかしたら君好みかもしれない」

「俺好み? どういう意味だ?」

「見れば分かる」


 そう言い残して、安藤は自分の席へと行ってしまった。


 なんだそりゃ。と呆気にとられながらも、天崎は転校生の姿を想像する。


 おそらく転校生は女子生徒だ。もし男子生徒を目撃した安藤が天崎好みと言ってるんだとしたら、それはそれで怖い。誤解があれば解かなくてはならない。


 続いて自分好みの女性と言えば……と考えたところで、天崎は疑問に思った。


 女性の好みを安藤に話したことってあったっけ? 天崎好み=『完全なる雑種』好みって意味か? もしかして転校生は人外? となると、また厄介な事件に巻き込まれたら嫌だなぁ。


 などと鬱々しながら、天崎は顔をしかめた。


 そのまましばらく待っていると、徐々に教室内の喧騒が治まってきた。担任が入ってくる頃には完全に鎮静化し、クラスメイトは固唾を飲む。


 少し遅れて入ってきた見知らぬ女子生徒は、この高校ではないセーラー服を着ていた。


 担任が白いチョークで黒板に書く。

 転校生の名前は『月島洋子』。


「前にも連絡したとは思うが、今日からこのクラスの仲間になる月島洋子さんだ。月島さん、一言だけ自己紹介いいかな?」

「はい」


 はきはきと返事をした転校生が、一歩前へと踏み出た。

 彼女の容姿を見て、天崎は安藤の言葉の意味を理解した。


 元気溌剌とした笑顔は狐顔で、髪形はやや片目が隠れるほどのショートボブ。その下には今時の女子校生には珍しい太めの眉が吊り上がっており、化粧は薄め。女性として最低限の身なりは整えているようだが、まだどこか垢抜けていない田舎娘のような印象を受けた。


 大柄でもなく小柄でもない、女子高生としては平均的な身長。

 しかしある一点の大きな特徴が、安藤が天崎好みと言った理由の正体だった。

 天崎の獣のような観察眼が、転校生の胸部を射抜く。


「……エッフ……」


 咳払いにも似た呟きが、だらしなく緩んだ天崎の口元から漏れた。


 別に転校生の容姿に文句があったわけではない。ただ天崎の素直な評価が、アルファベットとして現れただけだ。


 そういえば、胸に関しては一家言あるようなことを安藤に言った気がする。

 いつだったかなぁと思い出そうとしているうちにも、転校生が壇上で一礼した。


「はじめまして。本日よりこのクラスでお世話になる、月島洋子と言います。親の都合で何度も転校を繰り返しているので、もしかしたらそんなに長くは居られないかもしれませんが、よろしくお願いします」


 やや消極的な自己紹介が終わり、教室内が拍手で包まれた。


 雰囲気としては好印象だ。男子にとってはなかなか可愛い子が転校してきて内心大盛り上がりだろうし、女子にとっても新しい友達が増えることに喜んでいるだろう。天崎の所感では、月島は転校先でも上手くやっていけそうな女子生徒に見えた。


「席は天崎の隣が空いてるから、そこにしよう。あの……馬鹿そうな顔の男子だ」


 くっそ。あの担任、真っ先に俺を馬鹿な奴だとレッテルを張りやがった。第一印象最悪じゃねーか! と言わんばかりの眼光で、天崎は担任を睨んだ。


「天崎、月島さんに教科書見せてやれよ」

「へーい」


 こうなりゃヒールに徹するだけだと、天崎は投げやりな返事を放った。

 転校生が近づいてくる。着席する時に眼が合った。


「天崎君……だっけ? よろしくね」

「あぁ、よろしく」


 天崎としても、少しばかり照れ臭かった。


 特に人見知りというわけではないが、そこそこ可愛い異性の転校生が隣の席に来るというシチュエーションはなかなかない。天崎も男だ。これをきっかけに、ちょっと良い雰囲気になったりしないかなという期待もなくはないのだ……が。


 浮かれた気分は、一瞬にして冷めてしまった。

 突然、転校生の身体が――ブレた。


「?」


 何が起きたか分からず、天崎は目を瞬かせる。

 事実、何も起こってはいなかった。


 着席をしながら挨拶を交わし、筆記用具を取り出す。天崎は転校生のその一連の動作を見ていただけだ。行動そのものに、不審な点はない。


 しかし月島洋子の身体が二重に見えている。


 言うなれば、赤と青のメガネを掛けずに3D映画を観ているようなものだ。誤差でいえばコンマ数ミリ程度のものだが、天崎の目には、明らかに月島の姿がぼやけて見えていた。


 目が疲れているのか? と思いながら、瞼を押さえてみる。

 転校生の姿は一重へと戻っていた。


「どうかした?」

「あぁ、いや……」


 どうやら不自然なほど見つめすぎてしまっていたようだ。

 月島が不思議そうに笑いかけるのを、天崎は目を逸らすことで誤魔化した。


「ふーん、なるほどね」


 今度は月島の方が天崎を見つめていた。肘をつきながら、嬉々とした笑みを張り付けて。

 ニヤニヤと文字が浮かびそうな微笑に対し、天崎は視線だけを返す。


「どうした? 俺の顔になんか付いてるか?」

「いやいや。天崎君って、なんだか面白そうな人だなーって」

「は? それってどういう……」


 そこまで言いかけて、天崎は口を噤んだ。月島が唇の前で人差し指を立てたからだ。それは「静かに」の合図。


 担任がホームルームを始めてしまったため、結局最後の言葉の意味は訊けずじまいだった。






 月島の学力は目を見張るものがあった。


 転校前と教科書が変わっているはずなのに、しっかりと授業についてきている。むしろ順序通りに学んできた天崎の方が、月島に教えを乞うていたくらいだ。


 これからはちゃんと授業を受けようと、心の中で反省する天崎だった。


 午前中の授業が終わり、時刻は昼休みに突入する。ノートを片した月島が机を離した。


「ありがとうね、天崎君。午後もお願いするよ」

「あぁ、こっちこそ悪いな。いろいろ教えてもらって……」


 そこで、天崎は今朝のことを思い出した。


 月島が、天崎のことを面白そうな人と評価した理由。初対面の人間に言うにしては、なかなか失礼な言葉だろうに。自分のどこに面白そうな要素があるのか、またどこを見てそう思ったのか、天崎は気になっていた。


 だがしかし、過去の経験から言葉の裏を勘ぐってしまう。

 なぜなら自分は『完全なる雑種』だから。

 なぜなら自分の周りには人外が集まってくるから。

 もしかして月島は、そういう自分の体質を見抜いたのか?


 だから天崎の口から出たのは、今までの会話と関連性がない、まったく別の疑問だった。


「月島って、本当に人間なのか?」


 天崎の不可解な問いに、月島はぽかんと呆けたように口を開けた後――、

 にこりと笑ってみせた。


 その笑みの理由を、天崎は知ることができなかった。


「ちょっと天崎! 月島さんになんてこと訊いてるの!」


 ビクッと肩を震わせた天崎は、声の方を振り返った。


 メガネの女子生徒が、イノシシが如き猛突進で机をかき分けながら近づいてくる。

 このクラスの委員長だった。


「あんたって男は、本当にデリカシーが無いんだから!」

「す、すまん……」

「謝るのは私じゃないでしょ!」


 人差し指で天崎の額を小突き、委員長は恫喝する。あまりの迫力に天崎はたじたじだった。


 天崎は再び月島の方へ身体を向ける。

 先ほどとは打って変わって、彼女の顔には当たり障りのない笑みが張り付いていた。


「変なこと言って悪かった。今後は気を付ける」

「んーん、いいよ。気にしないで。先に変なこと言ったのは私の方だし」


 こういうのは得てして当事者同士よりも外野の方がうるさいものだ。


 月島は本当に気にしてなさそうな口調だったのだが、委員長は未だぷりぷり怒っていた。おそらくカルシウムが足りてないんだろう。


「月島さん。よかったらみんなでお弁当食べない? 私たち、いつも中庭で食べてるんだ」

「うん、ぜひ。あ、それと私、剣道部に入部したいから、もしよかったら後で案内してほしいかな」

「剣道部だったら及川さんがいるわね。いいよ、行こう行こう」


 などと話す女子たちは、あっという間に教室から出て行ってしまった。


 まあ女子は女子とグループを作るのが普通だし、天崎だって月島を弁当に誘うつもりは最初からなかったのだが……何故かちょっと虚しい気分になった。


「委員長にどやされるなんて、君はまた何を言ったんだい?」


 事の成り行きを見守っていた安藤が、弁当を手にして近寄ってきた。


「なんでもねえよ。ちょっと口を滑らせただけだ」

「まったく、もう少し物を考えて発言したらどうだい? ただでさえ君は委員長から嫌われてるんだからさ」

「え、俺って委員長に嫌われてんの!?」

「自覚なしか。なおタチが悪いね」


 呆れたように、安藤は肩を竦めた。


 天崎にとっては心外だった。確かに自分に対する口調はきついし、事あるごとに突っかかってきているような気がする。なんであんたみたいな不良が優等生の安藤君と仲が良いのかしらと、嫌味を言われたこともある。


 だからといって、まさか嫌われていたとは……。

 ショックの大きさは、落とした肩の落差に表れていた。


「意外だな。天崎って委員長みたいなのがタイプだったのかい?」

「いや全然」


 がり勉メガネの委員長よりは、どちらかと言えば月島のような元気溌剌とした娘の方が好みだ。と思ってしまい、安藤に心の中を見透かされたようで、天崎は苦い顔をした。順序は違えど、天崎好みだと言った彼の言う通りになってしまったのだから。


 ただ惚れる兆しがあるのかどうかと問われれば、まだ分からない。

 もし月島が人間ではなかった場合、おそらく恋愛的な好意は抱かない――。


「なあ、小悪魔。月島って人間なのか?」

「は? 何を馬鹿なこと言ってるんだ君は。どこをどう見ても人間だろう。……あと僕のことを小悪魔と呼ぶな『完全なる雑種』」

「……お前がそれを言うのか」


 安藤だって見た目は人間だが中身は悪魔だ。いや、悪魔が知識を持ったまま人間に転生しただけなのだから、今は完全に人間なのか? そこら辺の区別を今まで曖昧にしてきたものだから、天崎もよく分かっていなかったりする。


 ただ他の知り合いの容姿を思い出してみても、安藤の言葉には疑問だった。


 リベリアは分かりやすいにしても、円だって外見は人間の童女だし、隣の部屋に住むサキュバスは人間として水商売をしている。外見だけで人間だと断言することは、天崎にはできなかった。


「まったく、世の中には訳の分からない奴らが多すぎだよな」

「……君がそれを言うのか、『完全なる雑種』」


 一番訳の分からない血を持つ男の発言に、本気で驚く悪魔だった。

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