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ボディーガードは次元戦艦オイナリサン!  作者: 矮鶏ぽろ
第二章 超次元戦艦オイナリサン!!
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行きたくないなあ……

超次元戦艦オイナリサンは、ブラックホールの調査と除去に行こうと真奈美を誘う。

 行きたくないなあ……


「光速の1.5倍って……。それでもまだまだ先の話よね……」

 焦ることはないわ。

 その頃には地球の科学も進んでるだろうし、私がもし生きているなら、イナリがいるもの。


 ――焦ることはない――!


「焦ることはなくても、早目に対策をとる方が良いと判断。質量増大した後では私の異次元転送能力上限を超えてしまう。それに詳細調査も必要。真奈美の運と同様に未解明点が多々あり」

「なによそれ、不安になるようなこと言わないでよ」

「不安を取り除く最良策を提案。これから現物を調査し、異次元へ転送すれば無事解決が可能。提案中」

「――え、これからですって!」


 今日は色々疲れたし、見たいテレビもあるし、……ブラックホールってなんだか怖そうだし……嫌だなあ……。


「それって、時間かかるの?」

「調査を踏まえて約5時間。只し、先伸ばしにすればさらに時間は延長確定。早い方がいいと判断」

「私も行かないといけない?」

「ブラックホール処理と真奈美の護衛を同時に行うためには、真奈美は艦橋内にいる必要あり」

「別に5時間くらい……私一人でもへっちゃらよ」


 なんとか行かなくて済まないかしら――。


「……私の任務は真奈美の護衛。極論を言うと、ブラックホールが地球と太陽を飲み込んでも、真奈美さえ無事なら任務達成。それでも真奈美の精神的不安やストレスを軽減するために、あえてブラックホールを調査して除去しようと検討している。私は親切で寛大なグレートボールオブファイヤ……。提案中」

「わかった、わかった! 行きゃあいいんでしょ!」

 イナリのくどい説得に負けたわ。

 だいたいグレートボールってなによ~? 訳の解らないことを言わないで!

「少し説得に熱が入ったと認識。謝罪中」


 イナリがそう言うのと同時に、周囲は下校途中の風景から、次元戦艦の艦橋内へと変わった。


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