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ボディーガードは次元戦艦オイナリサン!  作者: 矮鶏ぽろ
第二章 超次元戦艦オイナリサン!!
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賞品と罰ゲーム

橘とディアブロとの真剣勝負――。ディアブロがとんでもないことを言い出す。

 賞品と罰ゲーム  


 則子の後ろにはカナも付いて来ていた。

『田中則子は現状認識不足。また、喧嘩は男らしいと真奈美の本棚にあるデータベースで確認済み。野球が男らしいと修正中』

 バカ! 漫画の読みすぎよ。黙ってなさい。


 ――いいところなんだから~。


「いいだろう。正々堂々と野球で勝負だ!」

 橘太郎がそう言って指をディアブロに指した。

 正々堂々……? 誰がどう考えても、橘君が絶対に有利だわ。

「野球? ああ、ベースボールのことか。……いいだろう」


 ディア君は……全く現状を理解していない……?


「3球勝負だ。もし俺の球をホームランに出来ればお前の勝ちだ。出来なければ俺の勝ち。――田中則子は俺がもらう!」

 そう言って則子を指差すと、急に則子が驚いた――。

「はあ? ちょっと待ってよ! あなた達、真奈美を賭けて喧嘩してたんじゃなかったの――?」

「違うに決まってるだろ! こんな女。勝手にしゃしゃり出てきただけだ!」

「そうとも!」


 二人に指を差され、けなされ……どんな顔をしていいのか分からなかった……。

 頭を掻きながら舌を出し、テヘペロっと笑いながら涙を流す……。


「――いいことを思い付いたぞ! 負けた方はこの女(真奈美)と付き合うのはどうだ。僕は決して負けはしないけどね!」

「な、なんだと! ……まあ、いや……う~ん……いいだろう。――俺も絶対に負けやしない。クックック、貴様にお似合いだ!」


 口を開けて立ち尽くすしかなかった。

 これじゃ参加賞か残念賞……。いいえ、罰ゲームではないか!


 男子酷過ぎる!

 鼻水が出てくる……。


「あんた達、男として最低ね――!」

 私をそっと抱きしめながら、則子が言ってくれた……。


「ああそうだとも! しかし勝負は勝負だ。表へ出ろ!」

「ああ、言われなくてもそうしてやるさ。どっちが真のヒーローか白黒つけてやる!」

 則子の言うことも聞かずに二人は窓からグランドへと出ていった。周りにいたギャラリーもぞろぞろとグランドへと移動する。


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