イケメン二人?
学校前の公園で待っていた真奈美の前に、橘とディアブロがタキシード姿で……バラの花束を持って現れる!?
キャ~!!
イケメン二人?
日曜日。約束の時間の三〇分前に学校の公園に着いていた。
男子二人には電話で話しても良かったのだが、大事な話はやはり面と向って話しなさいと、則子が言っていたのを思い出したからなのだが……。
二人とも私のことをどれだけ好きなのかだって分からない。からかっていただけと言われれば……逆に笑って済ませられるんだけど、あの時の二人の表情からは、そうもいきそうにない……。
公園のベンチに座っていた私から、――大きな花束を持ったスーツ姿の二人の男子が見えた。
――ええ! 嘘でしょ!
二人とも高校生とは思えないくらい大人びた姿をしている。百人の女子が見れば――百人がその姿に見とれてしまうだろう。
私もその例外ではない。――やだ、胸が一度キュンっとして……ドキドキしてきた。
ハイパジウムの粒子が混じっていた時の、痛みとはまったく違う感覚だわ~!
「ど、どうしよう。本当に私、断れるかしら……?」
こんなときに、イナリが……いや、佳奈や則子がいてくれたらいいのに――!
私の前に二人が並ぶと、考えもしていなかった事を言い始めた……。
「この時をどれほど待っていた事か」
「我々ヌガヌグ帝国崩壊の復讐を今こそさせてもらう」
「――え?」
二人の手が怪しい青白い閃光を発している。
――目の色も変化している。私はとっさに悟った――。
この二人は人間ではない――!
以前にイナリが言っていた有機生物粘土細工。人間の姿をした――宇宙人だ!
「復讐後に、まずはこの星から占拠し、我々の新しい時代が訪れる。――死ね」
どうして……宇宙人は全員……日本語を話すのかしら……。
わざわざ翻訳してくれているの……? そのお陰で……死の恐怖が――増すばかりじゃないの――。
そういった配慮……宇宙人はしてくれないの……?
異次元シールドも何もかも失っている私は全くの無力。
立ち尽くす私に青白い閃光が突き刺さりそうになった瞬間――、
二人の粘土細工と、閃光はその場でピタリとその動きを――止めた。
「現時刻より真奈美の護衛再開中――。有機粘土細工の橘もどきとディアブロもどきは動作停止処置。待機中」
その声が聞こえた時、声を追い越して頬を涙が伝い落ちた――。




