ぼっかりあいた
大したものではないとは思いますが、残酷かもしれないと思い、注意喚起しました。
胸奥に騒ぐ
暗いかたまり
心は
まっ逆さまに落ちる
吸い込まれるように
私が私を締め上げて
引きずりまわす
心に通じる穴を持つ人を
探している
私は叫ぶ
声はでないけれど
引きずり回されたあとに
涙のあと
黒い筋になって
薄く潤った
いつまで続く
慣れるまで続く
穴のあいた靴から
泥だらけの涙がしみこむ
淡い闇に縁取られた
おぼろな世界
喜びよりおそれの方が
口はでかい
おそれに食まれた
身体
暗い穴がぼっかりあいて
しまった
間抜けだと
笑いながら泣きあげた
いつまで続く
慣れるまで続く