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エピソード.0-2 復讐劇

 記憶を失ったアルケーは、駆けつけた上位の女神達により取り押さえられた。その際にまた記憶を消去され、そして、小学校に当たる場所へ8歳のアルケーを入れた


 アルケーはそこでイジメられた。自分達と違うから、と。アルケーは自身の種族や、幼児の頃に会得した超能力の使い方をもきれいさっぱり忘れていため、当たり前に超能力を使う者たちに抗える筈もなく。


 やがてアルケーは5年生に、この星の小学校に当たる施設の、最高学年となった。アルケーは育ちと記憶喪失故勉強もままならず、それを馬鹿にされ、更にイジメはエスカレートしていった。

 教師たちもアルケーをよく思っておらず、一緒にイジメに参加したり、見て見ぬふりをしたり、影からイジメを行ったりした


 殴る蹴るならまだマシな方で、水に頭を突っ込ませる。炎で焼く。宙へ浮かせ自由落下させる。生き埋めにする。凍らせる。指を切る。手首を切る。頸動脈を切る。だが、それでもアルケーは死ななかった。生まれが上位種族であったことと、男の肉体強度が故に


 だがそれでも、アルケーは人で、ちゃんと死にはする訳で。アルケーは壮絶なイジメの末、とうとうついに死んでしまった


 が、過度なストレスと持ち合わせている超能力の変成、それらが重なりアルケーは、医学的には精神疾患とされる異常な脳機能を手に入れていた

 アルケーは神経伝達物質の巡るスピードや動体視力、思考スピードなどなどが約50倍となり、心停止から脳が死ぬまでの、ほんの少しのタイムラグの間にセルフで心臓マッサージを行い、蘇った


 そしてアルケーは蘇った拍子に、消えていた記憶を取り戻した。地獄が始まった


 アルケーは、分類すると計4つの疾患を抱えた。


──────────────────────────


多乗脳

大脳新皮質が10重になっており、任意で使用する数を操作できる。負担が大きく、4以上からは長時間使い続けると肉体に不調をきたす


想造超自然

イメージをフルオートで超自然──所謂超能力で再現する。患者のアドレナリン、ノルアドレナリンの分泌をトリガーとしている。


過度微光知覚症

夜間でも昼間と同レベルの明度で世界を見ることができる。が、これは光にたいする知覚過敏によりできていることなので昼間は遮光グラスをかけないとマトモに活動できない


自閉白痴的天才症候群

こちらもアドレナリン、ノルアドレナリンの分泌をトリガーとしており、思考速度が普段の50倍。多乗脳(アクセレイズ)との併用でとんでもない思考スピードを実現可能


──────────────────────────


 アルケーは高速の思考の中、的確に想造超自然による銃撃のようなもので、まずイジメっ子達を跡形も残らず塵とした


 アルケーは頭の中は如何に効率的に復讐を果たすかに囚われていた。あの、もう顔を思い出せない恩人の為に。そして自身を迫害してきた奴らへの、鬱憤と恨みと憎しみを晴らすための復讐。


 まず、学校は一晩にして更地となった。学校は教師含め全寮制であった為、勤めていた教師、千人規模の生徒達は皆、跡形も残らず消し去られた


 それからアルケーは放浪の旅へ出た。道中、出会う生命は全て殺した。怯える親子。商人のような装いの者。横切っただけの者。羽虫でさえも。全てを

 その際、商人が逃げようとして落とした古い本をふと手に取り、気まぐれにページを開いた。するとそこには、“男”の生態が大雑把に記されていた。そして男とはその星の言葉で「アニフ」以降。アルケーはアニフ・アルケーと名乗った


 そしてあの晩から数日後、学校の消滅と教師、生徒達の失踪。僅かに残っていた血飛沫。周辺地域に残された痕跡からアルケーの仕業であると断定。アルケーは指名手配された


 以降、アルケーは何度も何度も襲撃を受けた。しかしその度に全てを返り討ちにした。旅の道中の国も村も里も町も全て消し飛ばし、ただ歩き続ける。この星の人類を鏖にするために。


 女神達は自身に非が有るなどとは微塵も考えず、アルケーを理解しようとせず、害悪として消そうとした。それが、アルケーの憎しみを更に増大させた


 喉を切った。体の端から消し飛ばしてやった。子供の目の前で親を殺した。種族によっては、誇りをズタズタにしてから殺した。大事にしていた武器を破壊してやった。辱めてから殺してやった。希望を持たせてから殺してやった。十二刻の閉箱で殺してやった。

 ありとあらゆる殺し方をした。いつの間にか星の人口は、虐殺を始めた時の5割になっていた。


 いくつもの種族が滅んだことだろう。しかしそれも、アルケーにはどうでも良いいことである



 ある日、アルケーはとても疲れていた。想造超自然を無効化してくるヤツが居たのだ。脳波に干渉どうたらこうたららしい。ソイツと文字通り三日三晩戦い、殺した。


 アルケーはその疲れから、いつもしている結界を張らずに寝てしまった。更に深い眠りであったことからオートの想造超自然によるカウンターが発生しなかった。自閉白痴的天才症候群もこの時は症状がしっかりと出なかった


 アルケーはこの日の晩、あっさりと死んでしまった



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