発疹
飼われている
そんな感覚だ
どうにかなってしまいそう
なってしまいたい
あの赤いシンボルが邪魔
自分を卑下する原因はあれだ
借り物じゃないなら
壊してもいいだろ
誰もいない彼もない
短編集にのっていそうな
寂れた集積所にでも
粉々して捨てようか
それでも
むず痒い
羽虫が肌を彷徨いているのかと思った
一刻も早く
座れるソファーを確保しなきゃ
掻いて掻いて
もげて剥がれちまうじゃん
飼われている
そんな感覚だ
どうにかなってしまいそう
なってしまいたい
悪魔の子に遊ばれているみたい
玩具はいくらでもあっただろ
よりによってなんでこっちが
いつまで地獄を見なきゃいけないんだ