表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚から外れたら、もふもふになりました?  作者: みん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/60

24 杏子とリュークレイン

誤字報告、ありがとうございます。


*杏子視点*



結局は、陽真達がどうなったのかは分からなかった。


魔力、魔法に関しては、もともと持っていなかった体に、一気に魔力が流れ込んだ為、魔力がまだ体に馴染まず不安定だから、魔法が上手く使えないとの事だった。


『魔法に関しては、魔力が馴染んで安定する迄は仕方無いわ。今迄通り、魔力の流れを意識しながら練習して……1、2年で落ち着くと思うわ』


ーそう言われてしまえば、これはもう自分で頑張るしかないよねー


“白狼”に関しては、やっぱり、異世界での私を護る為の加護の一つだった。


ー抜け道があって、怪我もしたけどー


いや、加護がなかったら、小柄な私はもっと酷い怪我を負っていたか、最悪死んでいたかもしれない。あの人の蹴り、容赦なかったよね……。本当に恐ろしい人だよね。


兎に角、これからは、白狼の姿と人間(ひと)の姿と、自分の意思で変える事ができるそうだ。ただ、月属性を持っている為、満月の夜だけは私の意思とは関係無く、月の光を浴びると人間(ひと)の姿に戻ってしまうらしい。それも、魔力が安定して魔法が上手く使えるようになれば、魔法で変化しないようにできるようになるとの事だった。




そうして、一通り訊きたかった事を訊き終えると


『また、会いに来るわね。私の愛しい子』


と、私とリュークレインさんに青色の光を降り注いでから、ウンディーネ様は、その姿を消した。


ウンディーネ様が居なくなった為、今は、この部屋には私とリュークレインさんだけしか居ない。


「ふぅ──────」


と、深く息を吐き、椅子の背もたれに体を預けるリュークレインさん。


「まさか、水の精霊に会えるとはね。あの存在感は、俺達にはキツいものがあるな」


確かに、存在感は半端無かった。


「あー……“ルーナ”と呼んでも良いんだろうか?」


「え?」


「いや。白狼だからルーナと呼んでいたが…君は女の子だったから、名前呼びはどうかと思って」


ーえっと……どこから説明すれば良いかなぁ?ー


「あの…ちょっと纏まってないかもしれませんが、私の話を聞いてもらえますか?」


と、尋ねれば「勿論、喜んで」と、何故かリュークレインさんは嬉しそうに笑った。

因みに、リュークレインさんが、今居る部屋に防音の魔法を掛けているらしく、外に話が漏れる事は無いと言ってくれた。どうやら、魔女のアシーナさんのように、リュークレインさんも凄い魔力持ちなのだそうだ。


それから、私は、この世界に来る切っ掛けとなった出来事や、アシーナさんと出会ってからの事を話した。






*リュークレイン視点*



テーブルを挟んだ対面の椅子に座っているルーナが、一生懸命にこの国に来る迄の事、来てからの事を話している。その話は、何とも驚きの内容だった。ルーナが、異世界の女の子だったとは……。確かに、この国─世界で、黒髪に黒色の瞳と言うのは珍しい。水の精霊の加護があった事と、叔母上に見付けてもらえた事は本当に良かったと思う。


その反対で、ロゼリア嬢への罰は軽過ぎないか?と、思ってしまうのは、俺がルーナに好意を持っているからだろうか?まぁ、今更そう思っても仕方無い事だ。


「それでですね?“ルーナ”と言うのは、アシーナさんが白狼である私に付けてくれた名前で、本当は“キョウコ”と言うんです。だから、ルーナと呼んでもらっても、全然問題無いと思います。それに、リュークレインさんは公爵家の人で、私はただの平民なので…。あ、逆に、私がリュークレイン()()なんて呼ぶ方が問題ありますよね!?すみません!えっと………リュークレイン様?アリスタ様?」


どうしよう─と言う感じで焦りだしたルーナが………可愛い。


アリスタ公爵家(オレ)に近付こうとする令嬢は居ても、離れて行こうとする令嬢は殆ど居ない。俺に興味が無いと言う事なんだろうけど………


「“さん”で良いよ。なんなら、“レイン”でも良いけどね」


「いえ、流石に“レイン”とは呼べませんから」


と、ブンブンと手を振って答えるルーナ。


ー行動がいちいち可愛く見えるのは気のせいか?ー


「正直に言うと、様呼びには慣れていないので、さん呼びを許してもらえるのは助かります。“リュークレインさん”と、呼ばせていただきますね」



ふふっ─と笑うルーナ。その笑顔には、媚びるような感情は一切無い。ただただ普通に、嬉しそうに笑っているだけ。


と言うか……ルーナは……幼くないか?白狼の時のルーナは、まるで幼犬?幼狼?のように見える……。


ーえ?俺、ヤバいのか?ー


内心焦りつつも、平静を装いルーナに尋ねる。


「ルーナは見た目はまだまだ若いと言う感じだが、しっかりしているね」


「しっかりしているかどうかは分かりませんが、一応18歳…もうすぐ19歳になります」


まさかの18歳!もうすぐ19歳!?この世界では成人だ。婚約者が居てもおかしくはない。


「元の世界では、婚約者が居た……とか?」


「婚約者どころか、彼氏が居た事もありません」


と、何故かムッと眉間に皺を寄せているが、兎に角、ルーナには婚約者も彼氏も居ないと言う事は分かった。成人もしている。平民だけど、月属性の水の精霊の加護持ちで、俺との魔力の相性も問題無いどころか心地良い。何より──


本当に可愛いしかない。

俺が護っていきたい。

俺の側に居て欲しい。


ー先ずは…叔母上に相談だなー


と、叔母上達が王城から帰って来る迄、俺はルーナと2人で色んな話をした。






まさか、その間に、王城で()()()()が起こっているとは知らずに──





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ