悩みし夜
ベッドで小一時間くらい横になっているが一向に眠れる気配がない。理由はわかっている悩んでいるんだ。俺は今日。柊 皐月という女性に交際を持ちかけられた。彼女を振るのは確定している。理由?そんなの簡単だ。相性が悪いからだ。彼女は人の悪口が少し達者。それが少し馬が合わないと思った理由だ。
ガラガラ。
誰かが寝室に入ってくる。その誰かは検討はついている。
その誰かさんは俺の横に添い寝して、優しくこうつぶやく。
ていうか、顔近くね??顔もそうだが。体も近い。ダメだ。股間がはち切れそうになる。
添い寝と言うより。俺が今にも襲われそうな雰囲気で入ってくるのをやめてもらいたい。
「眠れないんだったら眠れないなりの過ごし方をすれば良いじゃあないかな。なんで無理に眠ろうとするんだい。苦労して眠った明日がそんなに素晴らしいものだと君は思うのかい。だとしたら、あなたはは凄く変わった人だね。私には全くもって明日が楽しいと言う感情なんかは分からないや。」
眠り際にそんな長文を語るな。頭を働かせてしまう。
「眠れば今日と言う日がリセットされる気がするんだ。だから、僕は無理にでも寝たいんだ。しゃべりかけないでくれ、眠れなくなる」
「ふふっ。眠るのにそんなカッカしてるんじゃ、興奮して眠れなくなるよ」
「うっせー」
「私は今1000年生きている。自慢をするわけではないけど、私は君より遥かに膨大な経験とそこから得ることのできたデータを持っている。相談をするにはうってつけの人物だとは思わないかい?」
「今日は、気がたってるんだ。1人にしてくれ。」
僕は寝返をうち。うつ伏せになり、これ以上話をしないという意思表示をした。
「わかったよ。明日には機嫌を治していてくれよ。報連相は社会の基本だからね。」
その言葉を告げた瞬間。彼女の表情は険しくなる。
神薙。お客様だよ。
「なぜだ。また、奴らか。上手く巻いたはずなんだろ?」
「あぁ、上手く巻いたと思っていたのは間違いってことだよ」