プロローグ
みんな妖怪って知ってるかな?
堅苦しく言えば超常現象における不気味な存在、怪異のことだ。まあ、わかりやすく言えばお化けとか化物、海外じゃあ魔物とも呼ばれてるな。
さて、みんなが知ってる妖怪といえばなんだ?河童とか、鬼とか、天狗あたりか。あ、よく知らない?じゃあ、トイレの花子さんとか、人面犬とかか?あ、それも知らない?じゃあ何知ってんだよ?
はあ?そもそも妖怪みたいな古臭いのに興味がねえって?はぁー、最近の若者は恐れというものを知らんのかね!俺はがっかりだよ!!
.....じゃあ、若者でも興味の出る話をしてやろう。
武妖具。世界のどこかにあると言われてるある妖怪が作り出した人間が妖怪の力を手に入れることができる武器だ。剣や槍、斧とか全十三種類。各々特殊な能力を持っているんだ。どうだ?少年漫画っぽくて面白いだろ?さらに面白いのが、この武器全てを集めたものには何でも願いを叶えることができる権利を授けられるって話だ!あ、誰から授けられるんだって?知らねえよ俺集めたことねえし。
というわけで、これは人間と妖怪とそんな武妖具に関する物語だ。興味持てたら少し読んでいってくれよな。あ、ところでお前誰だって?何だよ知らねえでさっきからこの文章読んでたのか?
俺は常にお前の後ろにいる超常現象。今日も不気味に、恐ろしくお前が少しでも早く死ねと呪ってるよ。ほら、後ろ見てみ?俺たちがそこにいるぜ?