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暖かく幸せだった恋のお話

作者: 鳴瀬 斉

突発的に書いた恋愛の話。PCで書いたので普段と書き方変わってるかもしれません。

設定なども決めてないのでふわっとしてます。誤字脱字も多いかと……

いろいろ含めまして申し訳ありません。


「エリアルくん!!」


「おっとっ!ジャスミンは元気だねぇ」



私の一週間に一度の楽しみ


この優しいお兄さんエリアルくんに会えること



エリアルくんとの出会いはもっと私が小さかった頃


兄の学校の先輩で


両親が知り合いだったのがきっかけに初めて集まりに呼ばれた時


私がだだをこねてついて行ったからだ。


人見知りで母の後ろを離れない私に声をかけたのがエリアルくんだった。



それから来るたび一緒に遊んでくれるのでだいぶなれてきて


今では名前も呼べる。


めんどうみもよくてしゃべるのもあわせてくれて


笑顔がかっこよくて将来こんな人になりたいなってあこがれた。



「ジャスミン?寝ちゃった?」


「んー……起きて…るよ?…」


「ははっ寝ていいよ?母さん達まだかかりそうだし…」


「ん”―――――………」


「大丈夫おんぶがいいならしてるし…」






















完全に気を許してたあの頃


年月は過ぎあの頃のエリアル君の年齢を過ぎた頃。


その頃野球をしていたエリアル君の最後の試合を見に行こうと父が言い出した。


正直迷った…。きっともう会えたとして


覚えていないだろうし覚えていたとしても離れていた年月が長すぎて


前のようには話せないだろう。


昔のいい思い出に薄暗く霧がかかるのは避けたい。





でも父の誘いも断れず行くことになった。


上の方の席で見ていた。


エリアル君の両親に挨拶に行き「大きくなったね」と言ってもらって


上の方の席に父と座っていたら下の通路を通る選手の中で


こちらに向かって会釈をした男の人がいた


父が手を振るので会釈だけ返した。


昔のエリアル君の顔を思い出し遠い暑さで見えにくい顔を見比べる。


あぁ…面影があるような気がすると思った。




試合は負けてしまった。


ただそれでもかっこよかったなと思った。


遠かったけどかっこいいなぁ―ってただ思ってた。


昔も大人だと思ってたのにいくら背伸びしても叶わないなと思った。


向こうは団体行動なので直接話す機会がなく


近場で会わなかったのに救われた。






















そろそろ昔のいい思い出を思い出す機会も減り


年月が過ぎ遠くから見た頃のエリアル君の年齢に近づこうとしていた。


「エリアル結婚するんだって」


「へぇ―――――……そういやそんな歳になったんだね」


久しぶりに聞いた名前。結婚。おめでとう。


少し寂しいような気もした。


そして又遠くなった気も。


その夜いろいろ思い出した。


きっと小さかった私には覚えていないこともあるんだろう。


ただこの年齢になって恋愛やら人間関係、環境、あの頃の気持ち、憧れ


いろんなことを考えて初めて恋してたんだなと感じた。


経験もなく視野も狭いあの頃の小さな私には


ただ優しいお兄ちゃんだった。


恋をしてそれに気づいてたら何か変わったかもしれないけれど


うまくいったかもわからないことで


私にはエリアル君のいいところしか見ていないだろうし


気づいていないだろうから又違ったかもしれない。


ただ遊んでもらったあの頃は暖かくて幸せだったんだろうな。


私の求める欲も少なく満たされるばかりで不満もなく楽しくて


この年齢になるとなかなかそうもいかなくなる。


求めるものも増えていろんなものに目がついてしまって


なかなか満たされなくなることも多くなる。







今更気づいた恋だったけれど



暖かく幸せな恋だった。
























エリアル君



御結婚おめでとうございます。


もう会うこともないだろうし


何処かですれ違ったとしてもお互い気づかないと思います。


ただ昔の思い出と共に


貴方と貴方のの家族が末永く幸せであることを願っています。



               ジャスミン


ありがとうございました。

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