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最弱勇者の英雄譚《打ち切り》  作者: Adieu Jury
序章 プロローグ
4/20

3話 新たな出会い

翌日ーー


「よく来てくれた勇者達よ!今日は勇者の仲間になりたいという者達を酒場に集めておいた。今からそこに向かって、仲間を増やし、Lvを上げるといい。次の『災害(ディザスター)』は、3週間後だ。詳しいことは地下にいる兵士に聞くと良い。その者達に言えば時間を教えてもらうことが出来るだろう。勇者達よ、そなた達が最後の希望なのだ。この世界をどうか救ってくれ...!」


いきなり王様が泣き出してしまった

それにしても何故城に集めなかったのだろうか

王様の隣からウィルが出てきた


「あとの説明は私がさせていただきます。まず初めに、この魔法をお渡しします」


そう言うとウィルの手から七つの光が現れ、俺達の体に入ってきた

すると目の前に突然文字が出てきた


《転送術》を覚えました!


...転送術?


「それはこの先の旅で一度でも行ったところに行くための術です。何かと役に立つかと」


いきなり貰えるのか

普通だと中盤あたりでもらえると思うのだが...


「あとはパーティシステムですね。これは魔物を倒した時の経験値を共有することができます。なので仲間ができた時にすると良いと思います」


このあたりは普通のゲームと一緒だな

だがここは多分現実...死ぬ可能性だってあるってことだ

十分気をつけないとな


「では皆さん、ここからはあなた達次第です。この世界をよろしくお願いします」

「「「「「「「はい!」」」」」」」


これで謁見は終わった


「とりあえず酒場に行くか」

「そういえば、みんな違う酒場みたいですね。僕らの会話を聞かれてたのか、チームごとになってますけど」

「じゃあ次会うのは『災害(ディザスター)』の時か...お互い頑張ろうぜ!」


そう蓮が言って、俺達は解散した


「優花さん、一つ聞いてもいいですか?」

「はい、なんでしょうか」

「ATKとMATどのくらいですか?」

「えーっと...ATK20のMAT80です」

「MAT80!?」

「杖の勇者だったらそのくらいが普通だと思いますが?」

「あ、そうですね...」

「とりあえずパーティになりませんか?そうしたらステータスもお互いに見れるだろうし」

「あ、はい」


どうしても優花さん相手だと敬語になってしまう...

なんでだろう?

とりあえずパーティになったし、ステータス見てみるか


NAME 如月 優花

Lv 1

JOB 杖の勇者

AGE 21

PARAMETERS

HP 35/35

MP 175/175

ATK 20

DEF 1

MAT 80

MDE 50

AGL 20

DEX 30

WEAPONS

スモールロッド

異世界の服

SPECIAL EFFECTS なし


...え?DEF1


「優花さん、これバグじゃないですよね?」

「なにがですか?」

「いや、DEF1って...しかもHPも35じゃないですか」

「あぁ、それですか。確かにこれは少し不安ですけど、盾職の人が頑張れば大丈夫だと思います」

「そういう問題ですか...」


これはとんでもないハズレくじを引いたみたいだ

俺は攻撃力がない

優花さんは防御力がない

なんて両極端だ!


「あ、見えてきましたよ。あれが私たちが行く酒場です」


やっとか...

そこで盾職を見つけないと相当やばいなぁ

とりあえず中に入ろう

中に入るとそこには飲んだくれのようなおじさんが店主をしていた


「いらっしゃい!お、あんた達が勇者か?」

「はい、そうです」


さっそく仲間を増やそう...ってあれ?

全然人がいない


「おじさん、ここに冒険者っていないの?」

「あぁ、全然来なかったぞ。」

「どういうことだ...」

「もしかして、私達の職業が最弱だからじゃ...」

「最弱!?」

「はい...。昨日解散した後に蓮さんと貴文さんが話していたのですが...」


『盾と杖は所詮弱職だからな。盾は攻撃力皆無だし、杖は防御力が皆無だ。』

『あいつら二人がくっついてくれたことは好都合だ。俺たちで5人でボスを倒そう。どうせあいつら二人には何も出来ない』


「ということを言っていたのです...多分それを聞いていた兵士がチームごとに仲間を集めたと思います...」

「なんだって...それじゃあ俺達が最弱だから、それを知って誰も来なかったって言うのか!?」


あんまりじゃないか!

元の職業がハズレだと!


「おじさん、ここには本当に誰も冒険者はいないのか?」

「いや、一人だけ来るはずだぜ?遅れているようだがな」

「一人か...まだマシか」

「じゃあ私達はここで待っていましょう」

「そうするか」


仲間候補者がくるまで酒場で待つことにした

そして一時間程待っていると...


「はぁはぁ、もう来ちゃってるかな...着いたら謝らないと」


一人の少女が酒場に着いた


「失礼します!盾と杖の勇者様はいらっしゃるで...しょ..う..か?」

「お、来たな」


こっからが勝負だな

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