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最弱勇者の英雄譚《打ち切り》  作者: Adieu Jury
序章 プロローグ
3/20

2話 夜の会議とチーム分け

今回から週2にします

投稿スピードが間に合うかはわかりませんが善処します

「さて、何から話すか」


王様達からの説明が終わり、これからのことを話し合うので、勇者達は蓮の部屋に集まった


「まず、全員が日本出身ってことでいいんだよね?」

「名前が皆日本の名前だったしな」

「それにしても僕らにこれ以外の共通点なんてあるんですかね」


そうだ

俺達は何かしらの共通点があったからこそこの場に揃っているはずだ

皆がそれぞれの意見を言い合っているの


「一つ、いいですか?」


優花がこの話し合いで初めて口を開いた


「なんですか?優花さん」

「皆さんこの世界について何か知っていることがあるんじゃないですか?私の世界ではこの世界観の本がありました」

「そういえば...俺はこんな感じのゲームを知ってるぞ!」

「たしかに...そう考えればこのメンバーの共通点はこの世界について知っている人ってことか」

「他にも考えられることはあるぜ?」


一馬も初めて口を開いた


「え?これ以外にあるの?」

「あぁ、確証はないが...ここにいる全員、この世界に来る前に死ぬ又は気絶するようなことは起きなかったか?」

「「「「「「!?」」」」」」


全員が驚いた


「何でそんなふうに思う?」

「まぁこれは主観だが、俺はこの世界に来る前に、本を読んでた。それまで全く眠気がなかったのに読み始めてから急に眠たくなってそのまま寝たらここにいたって感じなわけよ。だから他の皆も同じようなことになってないかなって」


その言葉を聞いて、皆深く考え出した

そして蓮が最初に口を開いた


「確かに俺はこの世界に来る前に、一度死んでいる。通学路を通っていたら突然トラックに引かれてな。帰ってゲームの続きをしたかったことを覚えている」

「俺は...ちょっと恥ずかしいけど、三股してたら後ろから...」

「...刺されたのか」

「あぁ、でも後悔してないぜ?」


貴文の言葉に皆呆れる


「僕はずっとゲームをしていたら...多分寝落ちして気づいたらここに」

「...俺は滝行をしていて休んでいたらここに来ていた」

「私わぁ、友達と遊んでたら、強盗犯に刺されて、気づいたらここにいたよぉ?」

「私は一馬さんと大体一緒です。本を読んでいたら気づかぬ内に寝てしまい、気づいたらここに」

「これで共通点が二つになったな」


どうやら、この世界について知っていること、そして元の世界で死ぬ又は気絶していた人が集まったようだ


「あのゲームは面白かったなぁ、特にVRMMOの最新作だったし」

「はぁ?VRMMO?あれは普通のMMOだったろ?」

「違いますよ?RPGだったじゃないですか?」

「...違う、戦争ゲームだ」

「え?シューティングゲームじゃないの?」

「「は?」」


どういうことだ?

同じようなゲームが複数あるのか?


「まずVRMMOなんてまだないだろ」

「何を言ってるんだ!VRMMOはもう十年前からあるだろ!」

「「「「「「は?」」」」」」

「いや、は?じゃねぇよ」


十年前?

そんなに前だったら俺達も知っているはずだ

その時、貴文がみんなに対して質問した


「皆、今の総理大臣の名前を言ってくれ。常識問題だ。覚えてるよな?」

「当たり前だ!」


みんなが頷く


「じゃあ、せーので同時に言うぞ?せーの!」

「安倍慎太郎」

「野田孝之」

「平沢健治」

「尚直太朗」

「真名健一郎」

「「元木健之助」」

「「「「「「「!?」」」」」」」


どういうことだ?

皆総理大臣の名前が違う


「どうやら全員が同じ日本でも、違う世界から来たみたいだな」

「私と一馬さんは同じみたいですね」

「こりゃ凄いことになってきたな...」


全員がうなだれた


「とりあえず、今後はどうしますか?勇者全員で行動するか、それとも1人1人か、あとは2,3人でチームを組むか」

「一番いいのは2,3人だろうな。ここにいる全員がLv1な訳だし」

「そうしましょうか。では誰と誰が組みましょう?」

「グーチョキパーでいいだろ」


こうして、138回の繰り返しを経た末


「では、蓮さんと愛美さんと貴文さん、一馬さんと優花さん、僕と剛さんでよろしいですか?」

「あぁ...もうそれでいいよ...疲れたわ」

「まさかあんなに合わないとは...ガクッ」

「私もつかれちゃったわ...」

「なんであんなにあいつは元気なんだ...」

「皆さんお疲れのようですね、今日はこの辺でお開きにしましょうか。明日に支障が出ても仕方ありませんし」

「...あぁ、そうしよう」


チーム分けが決まったところで、勇者達は解散した


「明日は何が起こるかな?」


すでに明日が楽しみになっていた一馬の姿がそこにあった

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