13話 その後
あぁ、落ちていく
ひたすらに落ちていく
落ちている間に昔のことを思い出す
これが走馬灯か
俺はもう死ぬんだな
そんなことを考えていると不意に優花のことが頭に浮かんだ
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ゴンッ!
「痛ったぁ!!!!」
ん?痛い?
え?俺生きてるの?
ていうかどのくらい落ちたんだ?
途中から記憶が無いんだが...
とりあえず痛いってことはまだ生きてるってことかな?
「残念ながら生きているとは言えないわね」
「そうなのか...って誰だ!?」
起き上がって、後ろを振り向くと、そこには1人の女の子が立っていた
見た目的には10歳くらいかな?
「失礼ね!私はもう314歳よ!」
「ロリババァ!?」
「ロリババァって言うなぁ!!」
「ぐふぅ!?」
どうやら禁句だったようだ
思いっきり殴られた
骨3本くらいイった気がする
「と、ところで君は誰だ?そしてここはあの奈落の底であってるか?」
「んーそのくらいなら答えてあげるわ、ここは奈落の底であってるわ、それと私の名前はミラ・サタン、このダンジョンの製作者...言うなれば主ね」
「主!?」
てことはここは100層ってことか?
「そういうことになるわね」
「ってかさっきから心読んでんの?怖いくらい会話が成立してるんだけど」
「私には心眼の能力があるから、心を読むくらい朝飯前ね」
はぁ、じゃあ考えるのはやめよう
「俺は死んだのか?」
「正確には死んでない、でもこのままだと確実に死ぬ」
このままだと、か
「どうすればいい?なにか方法があるから今会話できてるんだろ?」
「流石に察しがいいわね、簡単に言うと私との勝負に勝てばいいわ。あなたの職業は?」
「盾の勇者だ」
「勇者!?...そう..あなたが」
「ん?なんか言ったか?」
「いえ、何でもないわ。じゃあ勝負方法は簡単にいきましょ。これから私はあなたを全力で攻撃する。それを耐え切ればあなたの勝ち。その時はあなたの傷を治して、願いを一つ叶えるわ。耐え切れずに倒れれば私の勝ち。その時はあなたは死んで、永久に地獄にいなければならなくなるわ。さぁ、どうする?」
一馬は即決した
「そんなの、やるしかねぇだろ!まだやり残したことが沢山あるんだよ!」
「...いいわ、その心意気。じゃあいくわよ!」
「来いやぁぁぁ!!!」
一方そのころ優花たちは
「シャル離して!助けに行かないと!!」
絶賛動揺中でした
「落ち着くのです!今から助けにいっても私たちじゃ無駄死にするだけなのです!」
「でも一馬が!」
「それでもです!あの人が自分を助けるために私たちが死んだと知ったらどうなると思ってるのです?それこそ本末転倒なのです!」
「じゃあどうしろって言うのよ!」
「ひとまずダンジョンを出るのです。そしてカズマさんを落とした奴らの情報を得るのです。そしていずれ戻ってくるカズマさんを待つのです」
「なんで戻ってくるなんてわかるのよ!死んじゃってるかもしれないじゃない!」
「それなら心配はいらないのです。カズマさんはまだ生きているのです。理由は私たちのパーティから退会されてないのです。パーティメンバーが死ぬと、自動的にパーティから死んだ人が抜けることになるのです。なので、私たちのパーティの中にカズマさんがいる間は生きてると考えていいのです」
「!?...そう、よかった...」
その言葉を聞いて優花は少し落ち着いたようだ
「でもまだ安心はできないのよね?」
「はいなのです。なので私たちもできる限り力をつけるのです。戻ってきたカズマさんの足を引っ張らないように」
「えぇ...頑張りましょう」
そうして二人は一つの決意を持って、ダンジョンを後にした
次回からは一馬sideのみです




