廃墟と猫
太「未完なのにここで何を喋るんでしょうか?」
伝「そりゃ~最近作者がはまってる事柄じゃない?」
太「体調のイイ時にアニメを観ながら書いてるだけだからね~」
伝「面白いモノがあれば、筆が進むんだよね~」
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伝「完成しても、やることないな!」
太「作者も頑張って…頑張っているんだ…きっと…」
伝「作者も色々と頑張っている筈なんだが…体調がな~」
太「今はシール集めにチョコを食べてますよ?」
伝「それが原因かね…(-_-;)」
猫には猫のポリシーや文化、正義や悪も存在する。だからこそ、その部分でどうしても互いに信頼出来ない所がある。――――などと、他の猫たちは思ってるのかも知れない。
私がそう思えてないのはきっと、彼らが自分らよりも強い存在だと思えなかったからか、あるいは…同じようなか弱い生き物だと感じたか…どっちだろう?
吹きすさぶ風に、体温を感じない空間。誰も彼もが背中を向け、向き合おうとはしない。
猫と違って誰かへと伸ばす『手』があるのに、短い舌を伸ばしてひな鳥のように食べ物をねだる。猫も人間も飢えに苦しみ、そうだ…他の野良猫が言ってたな~
『――――猫の友人とはいずれ別れの時が来るかも知れないが、腹の虫とだけは一生付き合っていきそうだよな…』
叶うなら、その友人『腹の虫』とは適当な所で手を切りたいんだがな~
そんな埒が明かない事ばかり考えれるのはきっと、こんな状況下でも余裕が出てるのかも知れない。或いはもう諦めてるのか…その厄介な友人?とは腹の中で今も一緒だしな…
――――ここに何があったんだろう? 人の造った大きなものが一杯ありますね~? でも人の気配がしないような~
「ここは廃墟だよ。少し前までは人が住んでいたんだがな」
――――廃墟って、人間とは何とも無駄なモノを作るんだな。
――――そうなんですか~ 廃墟って何ですか?
歩きやすい舗装のない土の道に、ゴミばかりの隠れやすい暗がりや、袋小路のない穴だらけの壁。
人間にとっては不安を掻き立てるモノばかりだろうが…先程からミルクは尻尾をフリフリしながら、軽い足取りで進んでいる…
そんな様子を観察しながら…どう説明すれば良いか少し悩んでから…ぴったりの言葉を思い出した。
――――野良猫の住処の事だよ?
――――そうなんですか! それじゃ無駄じゃありませんね!
「おう~(-_-;) そう考えると人間の造るモノには無駄がないんだな~って、そりゃ人間への皮肉か?」
――――皮肉と親愛と、その他諸々込めてよ? こっちはついさっきまでそこの白髪の子相手にやり合ったばかりで、頭が熱いのよ。これ位の反撃はイイでしょ?
茶目っ気たっぷりにカワイイ声で鳴いてやると、人間の男の方は口元を引き攣らせていたが、女の方は腹を抱えて笑っている…
「それ位は言わせてあげなよ? 好きな男に逃げられて、やせ細った女の子には優しくしないとね~?」
――――誰が好きな男に逃げられただ! あんな訳の分からない唐変木なんぞ…! 私はただ…!!
―――そんな事を考えている暇がある位なら、ひたすら走っていた。
無駄に…気の済むまで走っていた。その間の記憶なんてどこにも残っていない。
「『ただ』…? なあに…」
――――確かめたいのよ。あいつの…見ていたモノを…
「ほう…見ていたモノを確かめたい?」
もしも速い乗り物でもあれば、もっと早くあいつの居場所が分かったのか…何て…ね。そんな事ある筈がないんだけどね。何故だろうか…目の前の男がでっかい木の乗り物で、爆走する姿が幻影のように見えてしまう。
「何を見ていたかか…それはきっと…この世のモノではないのかも知れないな?」
――――この世のモノじゃない? って…幽霊でも見ていたの
「似たようなモノさ。その意味を理解すれば、違う世界が見える…のかも知れない。さて…ここでイイだろう…この廃墟でも一等地だった場所だ」
――――何でここが廃墟になっちゃったの?
「輸入品から感染病が流行したと言っただろ? その商品の行きつく場所がここだった…っていうだけの話さ。ここは南部でも一番都市開発が進んでいた所でな」
都市開発? それって確か、人間の住みやすい場所にする為に、労力をかける行為だっけ?
何でそんな無理やりな行為をするのかは分からないが、それだけ人間が弱い生き物だという事か…
――――南部の方で都市開発? 私の活動範囲では知らなかったけど…そんな事もしていたんだ…
「治安が悪くてどうしても、住人は少なかったがな…慌てて退去したんで、調度品もそのままだ…火事場泥棒する訳じゃないが、休憩するには丁度良いだろう」
つまり、人間にも猫にも環境が良いという事か…それならじっくりと話すのに都合がイイか…って考えてる間に、その男は…確かコチといったか、誰もいない家に上がり込み、慣れた様子で、金糸で飾り立てた緑色のソファーにその腰を下ろしていた。
埃が舞っている訳じゃないけど…豪華そうな分、何か虚しいモノを感じる…
「再度確認したいのだが、お前は巫女と神という存在を知らないんだな?」
――――知っていたら、こんなに面倒な事にはなっていないんだけどね…神神って何度も言ってるけど、その神がいればこの事態は何とかなるの?
「何とかなる筈だ。そもそも今回の疫病騒ぎも、先代が死に街を守護する者がいなくなったことによって起こった現象だ。神がその力を振るえば、あっさりと片付く筈」
――――万能なのね…神様って…だから、あなたはその神を探していたのね…
「そして、恐らくその新しい神はもう力を行使しているんだ…」
不思議な事を言う人だ。首を傾げながら足元から見上げていると、こちらに軽く微笑みながら、何か疲れたように堪えきれないため息を一つ。
足音もなく近づくと感じる、かなりストレスの溜まってる汗とフェロモンの臭い。
この男の年齢は知らないが…まだ若いんだろうか?
――――力を行使している? どうして分かるの…
「簡単な話だ。その神が力を行使する対象にしているのが、人間じゃなくて猫たちだからだ。実際、この状況下でどんどん猫たちの症状は改善していくが、人間にその力が向かう事がない。普通ならありえない状態だ。もしありうるとすれば……」
――――その神様自身が、人間ではなくて、猫だから?
「……そういう事だな……そこで一つ訊きたいのだが…お前さんの知り合いに、神っぽい猫がいなかったか?」
――――神っぽいって何? 具体的にどんなのが神なの?
こちらの質問に、一瞬で硬直するコチ。視線をフラフラと左右に揺れながら、それでもどう答えて良いか考えながら、何かを思いついたのか、ハっとした顔になると声にしようとして、また硬直するのを繰り返し、何も言えずにいると……
「神ってのはあれでしょ? 奇人変人の代名詞でしょ?」
「な訳あるか!! 単に他と趣味が違うだけだ!」
「それのどこが違うの?」
――――ニュアンスが違うんじゃない? きっと~
何で、私がフォローしなくちゃいけないんだ? しかし変わった性格の猫ね~~?
一匹だけ他と違う存在感を持った黒猫がいたけど…あれは、どうなんだろう。
「こんな事は初めてだったんだがな。恐らく猫たちが理由なき虐待を受け続けて、その救済として、次の神が猫になったんだろうと思う。ただ、そのせいで本当に見つける事が出来ていないんだがな…もしかしたら、その神は人間を救うという事に興味がないのかも知れない…」
――――それは…それは…違うと思いたい。私は…そう思う…
どうして、そんな事を強く願っているんだ? 一瞬…一瞬だけど、あいつと戦っている自分の姿が見えて、その想像に鳥肌が立つのを感じた。
「人間ではない、猫であるあんたがそこまで人間の事を考えてくれるとはな…それも野良猫のあんたが…何故だ?」
――――猫だとか、人間だとか枠組みを作っても仕方ないからね。
「そうか…そういう風に考えてくれるから、あんたは巫女になれたのかもな…」
――――そうなの?
「神様はどんな奴だって、寂しがり屋でね…そいつの事も一人にはしないでくれよ…」
――――あんた……そんな事を彼女の前で言って、恥ずかしくない?
「やかましい!!」
「ふふふふっ…(*^-^*)」
現在進行形で書いております~とりあえず上げて先に進めようとしております。




