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東風と太陽~神話?はこうして創られる~  作者: 三神 凜緒
第二章 白妙(しろたへ)のネコは気位が高い
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邂逅したら、対応に後悔しました…汗

太「顔文字ってなんでしょうか??」

風「おう、それは現代人に訊いてるのか? それとも、我々の世界でか?」

太「両方…」

風「そりゃお前…何だろうな? 誰が最初にやりだしたんだ?」

太「分かりませんね~」

伝「…何でいきなり、そんな話を?」

風「いや~、この作品でも顔文字を増やしてみようかなと挑戦。世界観に合うかな?」

伝「見てくれる読者さんに委ねてみましょう」

太「そうですね~ って…今回これで終わり!?」


その男を見掛けたのは、人が言う路地裏のごみ溜めと呼ばれるような場所で、ご同輩たちがゴミを漁り、何か食べ物がないか探してる中、一人若い男だけがゴミも漁らず、汚れた黒いボロボロの毛並みを太陽に晒し、細い縦目を大きく開き、誰かを待ってる訳でもなく、細い腹から音を出しながら、あくびをしていた。

「あんた、何でエサを探さないの?」

「エサなら十分食ったよ…数日前にすずめを数匹」

「ああ…ごみ漁りではなく、狩猟する方だったか…」

正直そのゴミ漁りも不衛生で、病気になりやすく、勧められたものではない。だから健康的でいたかったら、狩猟するか、人間に媚びを売ってエサを恵んでもらうしかない。

だがこの界隈のネコたちは病気持ちが多く、近づく人間もいない。エサを恵む奇特な人間もいない。

「だがその自慢の狩猟能力も、後ろ脚が怪我しちゃ形無しだね」

よく観察すれば分かったが、彼の後ろ脚に何か金網でも引っかかったのか、鋭い引っ掻き傷があり、膿始めていたのが見える…これでは狩りはおろか、走るのもままならないだろう。

「こいつは…治りそうにないな…」

真剣な表情で、その傷を見ていたら…

ピンポンパンポン――――この世界では、回想シーンに入ると必ずメタい茶番が入るので気をつけてください~~~太陽さんからのお知らせでした~♪

「何だこの訳の分からん、天の声は…太陽の辺りから聞こえるような…汗」

「狙ったようにシリアスになるとやってくるわね…ボケないと生きていけないかしら」

とりあえず、仕切り直して、何事もなかったかのように話を進めましょう…うん


――――

――――――――

「放っておけ…俺は他の奴らみたいに、ゴミ漁ってまで生きたい訳でもないし、どうせ死ぬなら好きな太陽の下がイイよ…暖かく、包まれてるようでな」

「変わった奴だね…ネコは本来弱ってる姿を見られたくないから、日陰で死ぬと思ったのだが…」

「俺の自由だろうが…」

ああそうか…私がこいつに興味を持ったのはそこか…これから死にそうな顔をしてるのに、こんな目立つ所にいるのが珍しかったんだ…

「自由か…確かにそうだな…」

初めてあいつと会話した時の会話は、それだけで終わった。私はその日、森に出て、一羽のスズメと、カラスを狩り、月が昇り始めた頃、誰もいなくなった時間帯でもそこに鎮座する黒い毛玉の前に、もう一つ黒い物体を置き、立ち去った。





――――

――――――――

予想よりも三時間ほど遅れてやってきた南西の街。出発した所よりも暖かく、穏やかな気候。

過ごし易い環境なのか、皆薄着で、海はなくても陸の川でもある風の道によって生まれた、綺麗な白いレンガ造りの港には沢山の人がごったがえし、物資や人の流れを作っている。

「大きな街ですね…すごいな~~」

「まあ北国は大きな街を作るには不向きだからな…寒くて…」

予想外に二人の怪我人を抱える事になり、到着時間に遅れが生じる事となったが、私たちは前回すっかりと忘れていた二つの依頼を果たす為に、街に到着してから、二手に分かれる事となる…予定だったのだが。

「怪我人を病院に運ぶまでは一緒がいいか…二人じゃ重いだろ?」

「そうですね…」

大きな荷物を運ぶのは男の仕事だとばかりに、コチさんが男の人を背負って街の中を歩いている。もう一人の子はソフィアさんが担いでいる。

「はあ~~、船の駐船代がかかる…」

「気にするのそこですか!?」

「当たり前だ、出費はなるべく出したくないからな!」

まあ元々、金欠で仕事をしているのだから出費は減らしたいのは事実だよね…

「ほんとに神様だから儲かるとかはないんだな~やっぱり…はあ~」

夢も希望もない事をぼやきながら、この人の元でボクやっていけるのだろうか? とぼやきながら、男の人を背負って歩くコチさんを追いかける。

到着時間が遅れ、陽も傾き始めてきた。コチさんとヨミさんはこのまま森に入って蜘蛛を取りに行くそうだが…危険を感じてないのが凄まじい…

「ボクは夜全然ダメだからな~二人とも凄いや…」

目の前がほぼ真っ暗に近くなる夜。すでに陽は地平線に沈もうとしている。

鳥目という奴なのか、これが…と神に覚醒してからはかなり不便な日常を過ごしていたりするのだが、それはもう最近は諦めており、心眼?みたいなものでも覚醒しないか最近考えていたりする…

―――それはどうだろ…せっかくの弱点だしな…完璧すぎる主人公はつまらないし…

「誰だ!? 今物語の設定の裏をぼやいた奴は」

「最近多いな…良く分からん天の声が…さっきの回想シーンとは違う事だと思うが…」

「………話を戻しますか…」

―――――――


「これから夜の森に入って蜘蛛を探そうとしているヨミさんと、コチさん。よく迷子にならないですよね‥‥ボクには無理だ~」

「慣れだな…それにヨミはそもそも、夜しか活動しないしな…仕方ないだろ」

「ヨミさんってどうして、夜しか動かないのかな…? いずれそれも解明されるのか…やっぱり…って…(むにゅ…)んっ?」

――――ふぎゃ~~~~~!!! ガリガリガリガリッ!!

「いた~~~~い!!」

話に夢中で地面に寝そべっている物体に気づかなかった…足の裏に鈍い柔らかい感触を感じた瞬間、ネコの悲鳴と、足を鋭い何かが足を引き裂く感覚…思わず悲鳴を上げる。

「こいつは…飼い猫か? 毛並みが綺麗だな…」

冷静に分析するコチさん。どうも尻尾を踏んだようだが、爪を立てたネコはそのまま怒りながら路地裏に隠れていた…

「この辺りって…ネコが多いのかな? 皆毛並みがよくてわりと裕福だったりする?」

「大きな病院が出来るぐらいにはな…それに食文化も豊かだしな…報酬が入れば甘い物食い倒れツアーもイイんじゃないか?」

コチさんのこちらを鼓舞する為の方便なのは分かっていたが、それでも自動で反応してしまうこちらの本能…

「おおおお!!! それじゃ、甘い物も食べれるのか!!」

足の痛みを忘れるぐらいの喜びを感じ、思わず絶叫して周りの注目を浴びてしまう…汗

「……他人のフリをして、先に進むか…」

「ああ~~ん、待ってください~~~!」

最近金欠で甘い物に飢えていて、過剰反応をしてしまった。人間だけでなく、何故か猫たちまでこちらを見ているのは恥ずかしいとしか言えない…汗

「うん? あれは…」

その中に一匹だけ、周りのネコとは違う雰囲気を持つ、不思議な白い猫がいた…

緑色の双眸に、少し太くなった縦目。長い尻尾を体に巻きながら、ただじっと無表情に見つめているのが見える。

その白さだろうか? ボクがその子を気になった理由は。ただ白く、美しいなと思ったから。

薄汚れた酒樽の上に座っている猫と視線を合わせていると…

――――もう少し落ち着きのある太陽神かと思ったら、随分と騒がしい子ね…

「………うん?」

―――――――――――なんだろう、あの白い毛玉は…?

―――――――

――――

「うん幻聴だな。聞こえなかった事にしてさっさと病院にいきましょう」

白い毛玉から視線を外し、何事もなかったようにコチさん達に付いていきましょう…

――――無視するんじゃねえ!!!

すると、いきなり後頭部から、プニュっとした肉の感触と鋭い爪の感触が…!

どうやら、いきなり白い毛玉…ではなく、猫に飛び蹴りを貰ったようだ…

不意を突かれてしまい、思い切り地面に倒れ込んでしまう。

「なっ…ななななっ…何なんですか!? って…エエエッ!!」

いきなりな展開に、振り返ると、そこにはちょこんと座っている猫…ではなく、何故か仁王立ちして、腕を組んでいる猫が背中に乗っていた…

「―――なんだ…チロの奴来てたのか…おひさ♪ 依頼主として気になって足を運んだか?」

「相変わらず、綺麗な毛並みね~♪ 触っていいかしら?」

(おう、この非常識な生物に対してなんでフランクな対応をしてるんですか? コチさんたち!!)

などというツッコミをする暇もなく、にこやかな顔でこちらに手を振っているお三方を、口元を引き攣らせながら眺めていると…

―――まあね~。全く…この子で大丈夫なんでしょうね? いきなり現実逃避してきたわよ?

「大丈夫大丈夫…これでも根性は据わってるから。何とかなる…と思う」

(おう、そこは信用出来るとはっきり言って…くれるほどの実証は今までないね。うん…)

自分で疑問に思って、自分で解決してしまった…( ;∀;)


明日あたり短編で、異性にモテる方法とか分かりやすく書いてみようかと思います( `ー´)ノ

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