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絵本
小さい頃シスターが絵本を読んでくれた。
昔、ある所に闇に愛された少年と光に愛された少年がいました。
闇に愛された少年は強すぎる力に触れた物すべてが無に還っていきました。
その為少年は常に孤独でした。
光に愛された少年は正義感に溢れ仲間も沢山いて、みんなに慕われていました。
その代わり少年には人の悲しみが全く分かりませんでした。
そんな二人も成長し闇に愛された少年は魔王となり、光に愛された少年は勇者となり互い仲間を引き連れ闘い合いました。
世界をも巻き込んだ闘いは両者相討ちで終わりました。
力が強すぎるあまり孤独になった魔王。
人の闇を知らないが故に負の感情がない勇者。
闘いの全てを見ていた神はそんな二人を見てこう思いました。
「この二人は互い対極的な感情を持っていた故に争ったならこの二人の心を合わせればいいのでは」
神は二人の魂を引き離し合わせ一人の人を作り出しました。
神は安心して去っていきました。
しかしそれは本当に良かったのでしょうか?
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