『速記会社社長とオオカミ』
速記会社の社長が、オオカミの子供を育てて、人が持っている原文帳を奪う方法や、建物に忍び込んで、しまってある原文帳を盗んでくる方法を教え込みました。
他社の速記者を襲わせて原文帳を奪わせたり、他社に忍び込ませて原文帳を根こそぎ奪い、速記の仕事を完遂させないようにして、信用を落とさせ、自分の会社に仕事が回ってくるようにしようという計画です。頭はいいですが、人道に反します。どうやら、この社長は、自分自身が速記者ではないようです。速記者に悪人はいませんから、ええ。
オオカミの訓練が終わり、社長は、オオカミに、町を歩いている速記者から原文帳を奪うよう命じました。
オオカミは言いました。
「あなたは、私が、他社の速記者から原文帳を奪ってくることを想定しているでしょうが、あなたの会社の速記者から奪ってくることだってあり得るのですよ。あるいは、あなたが考えついたことを、他社が考えつく可能性だってあるのですよ」、と。
教訓:速記者を襲わせるなんて、けだもの未満です。