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断罪

セリフ形式です。

 今から貴方を断罪します。

 拒否権はありません、貴方は自分がしでかそうとしたことを深く猛省いたしなさい。


 ……何ですか、その顔は。

 どうやらまだ理解できていないようですね。

 貴方の行おうとしたことは、国を滅ぼすことと同義だったのですよ?


 え? そんなつもりはなかった?

 やれやれ、無自覚な悪ほど厄介なことはありませんね。

 いいでしょう。今日はとことん断罪してあげます。

 ―――己の罪を、悔い改めなさい。


 まずは火責めです。

 灼熱の塊を貴方の口に捩じ込んで差し上げます。

 おっと、逃げようとしても無駄ですよ。

 今の貴方程度に後れを取る私ではありませんので。


 ふふっ、熱々の溶岩のような液体を流し込まれて苦しそうですね。

 汗がダラダラと出てしまってますよ? いい気分です。

 まだまだ量はありますので存分に火責めで汗を流してください。


 おや、もう限界ですか。根性がないですね。

 いいでしょう、私も鬼ではありません。

 次なる拷問で貴方を断罪することにします。


 では次は……身ぐるみを剥いでしまいましょうか。

 今の貴方に貴族服は似合いません。

 私が用意したこちらの薄っぺらい服がお似合いです。

 ついでに水で濡らした布で貴方の身体を滅多打ちにしてやります。


 くくっ、上半身が真っ赤ですよ。

 そんなに恥ずかしいですか。哀れですね。ですが、自業自得です。

 貴方は、それだけのことをしでかしたのですから……。


 さて、着替え終わりましたね。まるで囚人みたいです。

 君が用意したんじゃないかって? ええ、貴方に似合うと思って買いました。

 この恰好なら、貴方も外に脱出しようとは思わないでしょう?

 貴方はプライドの高い人ですから、こんな姿で外を歩いたら恥ずかしくて死んでしまいますものね。計算通りです。


 それでは次の拷問に移りましょう。

 ―――頭突きしてやります。

 貴方のオデコにヘッドバットです。


 はい? そんなことはしなくていい?

 世迷い言を。貴方に拒否権は無いと最初に言ったはずです。

 咎人が断罪の内容に口を出すなど愚の骨頂。

 甘んじて罰を受けなさい。おりゃおりゃ。


 ふぅ、こんなもんで良いでしょう。

 38℃といったところですか。

 少しは熱も下がったようですが、まだまだ安静にする必要がありますね。


 まったく、風邪をひいてるのに仕事に行こうだなんて貴方はどうかしています。

 そんな状態で宮仕えの貴方が王宮に出仕してしまえば、他の方々にも感染してしまうではありませんか。

 ただでさえ貴方の同僚たちも国の重鎮ばかりなのですから、本当に軽率な行動は控えてくださいな。


 ふん、ようやく己の非を認めましたかミスター・パンデミック。

 そうです。貴方が周囲に風邪をうつしたら国家の運営に支障をきたしてしまうのです。

 貴方の罪状は『風邪をひいたのに仕事に行こうとしたこと』です。

 だから貴方は、風邪が治るまで私に拷問される義務があるのです。ドゥーユーアンダスタン?


 よろしい。被告が罪を認めましたので、少しばかり拷問タイムを中断してあげましょう。

 次の拷問が始まるまで、そこのベッドで大人しく震えて寝ていなさい。


 え? 看病ありがとう? 風邪がうつるといけないから、君も近づかない方がいい?

 ……フッ、生意気な。どうやらまだ断罪され足りないようですね。

 気が変わりました。拷問タイム続行です。


 氷責めにしてやります。

 頭に冷たい物を乗せられた状態で眠りに就きなさい。

 ついでに子守歌も唄ってやります。

 いい歳して妻に子守歌を唄われる屈辱を浴びながら、ぐっすり眠って養生してください。

 観念なさい。貴方が治るまで断罪は終わりませんので。


 それでは、おやすみなさいませ。

 どうか、良い夢を。

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